岸田文雄首相(自民党総裁)は24日の参院予算委員会で、同党派閥の政治資金問題を受けた車座対話で有権者から厳しい批判を受けたと語った。「しっかり受け止めて自民党自身もガバナンス強化に努めなければならない」と述べた。
首相は「政策を遂行するにあたり政治の信頼が大事だ」と強調した。政治の信頼回復のため今国会で政治資金規正法を改正すると改めて説明した。
同党の党紀委員会による派閥幹部らの処分について「党の規約・ルールに従って判断した」と答弁した。
立憲民主党の蓮舫氏は離党勧告や党員資格停止の処分を受けた議員らの選挙区に自民党の公認候補を立てるかと問いただした。首相は地元の党関係者らと協議して判断すると答えるにとどめた。
首相は安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入の還流を巡り森喜朗元首相に電話で聞き取り調査をした。その記録を残していないと22日の衆院予算委で明かした。
立憲民主党の杉尾秀哉氏に記録の有無を重ねて問われ、より率直な意見を聞く観点から内容を公表しない前提で聴取したと答えた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。