27日に投開票される自民党総裁選。上位2人による決選投票を見据える各陣営は、カギをにぎる国会議員票を取り込もうと、投開票日ギリギリまで激しく競り合っています。
■“有力3氏”激戦 終盤の攻防
石破茂元幹事長は26日、上野アメ横の一角にいました。
自民党 石破茂元幹事長
「じゃあ…大きな袋にお菓子を1年分」
買いも買ったり。その額7000円。街へ出るのは、近い将来“選挙の顔”になれるというアピールです。とはいえ、全国の自民党員たちが持つ票は、もう大半が郵送済み。焦点は、まだ積み増しできる別の票に移っています。
世論調査でリードする石破・小泉・高市の3氏。国会議員票では小泉氏が約60、高市氏が40近く、石破氏が30台半ばの票を固めています。決選投票にもつれ込むことが確実視されるなか、ここに食い込めば、9割の比重を占める国会議員票が勝負のカギを握ってきます。
高市早苗経済安保担当大臣
「色んな方に合間合間にお電話したら、先生方の誰かから電話があったということで。本当に本当にありがたく思っています」
24日、陣営の会議でこう話した高市氏。25日26日と議員宿舎にこもって、支援を呼び掛ける電話をかけ続けています。
熾烈(しれつ)な勧誘は、電話やメールで永田町を飛び交っています。
自民党 松島みどり衆院議員
「(Q.『決選投票はうちに』と連絡が)かかってくるんですよ。親しい人からかかってくる。うまいよね。(メールの)前半は『よく頑張りました。尊敬します』、後半は『さて申し訳ないけれど、2回目はよろしく』と」
■決選投票へ 相次ぐ“重鎮詣で”
最終盤になって目立つ動きがもう一つ。小泉氏は26日、党の重鎮・二階元幹事長に会いに行きました。
小泉進次郎元環境大臣
「選挙っていうのは一人ひとり、一人でも多くの方に誠心誠意お願いをする。当たり前のことだと思います」
小泉氏は24日、党内で唯一、派閥解消を決めていない、麻生派会長の麻生副総裁とも面会しました。決選投票を見据えた支援の依頼です。
小泉進次郎元環境大臣
「そもそも有力者が改革派ではないというのは全く違います。ベテランであっても有力者であっても改革派の議員はいますし」
麻生氏と、そして二階氏のもとには小泉氏のほか、石破氏も。そして高市陣営の幹部・中曽根氏も来ています。3陣営それぞれが最終盤で見せた“重鎮詣で”。“派閥なき総裁選”として始まった戦いも、何はともあれ27日に決します。
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