今月12日に告示された自民党総裁選挙には、高市経済安全保障担当大臣、小林鷹之氏、林官房長官、小泉進次郎氏、上川外務大臣、加藤元官房長官、河野デジタル大臣、石破元幹事長、茂木幹事長の今の仕組みで過去最多となる9人が立候補し、混戦のまま投開票日を迎える異例の展開となっています。
1回目の投票は国会議員1人1票の「国会議員票」368票と、「党員票」368票の、あわせて736票をめぐって争われいずれの候補者も過半数を獲得できず、上位2人による決選投票にもつれ込むことが確実な情勢です。
決選投票は「国会議員票」368票と各都道府県連に1票ずつ割りふられた47票の、あわせて415票で争われ「国会議員票」の比重が高まります。
このため各陣営は26日、候補者自身が麻生副総裁や二階元幹事長ら有力議員と相次いで面会したり、ほかの陣営の議員に電話で支持を求めたりして働きかけを強めました。
27日も投票の直前まで最後の追い込みをかけることにしています。
一方、旧派閥単位での会合が相次ぐなど議員どうしの情報交換も活発になっています。
新政権で影響力を発揮したいとして決選投票の際、旧派閥単位でまとまった行動をとることを模索する動きがあるのに対し「有力者が旧派閥に声をかけても影響は限定的だ」という指摘もあり、議員の投票行動が焦点となります。
27日は午後1時から党本部8階のホールで国会議員による投票が行われたあと、26日までに投票が締め切られた党員票とあわせて開票され、夕方までには新たな総裁が選出される運びです。
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