この中で石破新総裁は党役員と閣僚の人事について「私から申し上げることはしない。ただ、選挙があり、野党ともきちんとした関係を築き、中身のある議論ができる国会運営をしていきたい。必ず勝てる体制を作っていかなければならず、もっともふさわしい人を起用する」と述べました。

そのうえで、幹事長に起用する森山総務会長に期待することを問われ「党内のあらゆることに詳しく現場や総裁に責任を負わせず『泥を全部自分でかぶる』という方でなければ本当の幹事長はできない」と述べました。

また、林官房長官を続投させる方針について「岸田政権を基本的に引き継ぐので外交・安全保障も経済政策も連続性がなければならない。そういう方に官房長官に座っていただくのは当然だ」と述べました。

さらに、菅前総理大臣に副総裁への就任を打診したことをめぐって「安倍政権では私が幹事長で、菅氏が官房長官で気心は知れている。党内をまとめる意味で知恵のある方であり、そういうことを発揮していただけるとありがたい」と述べました。

一方で、衆議院の解散・総選挙について「閣僚もかわるので国民の判断をなるべく早く仰ぐべきだし、仰ぐだけの材料の提示をなるべく早くしたい。この両方を満たさなければいけない」と述べ、新政権発足後、国会論戦を経てできるだけ早期に国民の信を問う必要があるという考えを重ねて示しました。

そのうえで「来月中の投開票もありえるか」と問われ、「いろいろな可能性は否定はしない」と述べ、10月中の実施も排除せず日程の調整を進める考えを示しました。

また、金融緩和をめぐる考え方を問われ「日銀と緊密に連携してやることだが、政府としては今の経済状況で金融の緩和傾向はなお維持していかなければならないと思う」と述べました。

さらに、10月に行われるASEAN=東南アジア諸国連合の会合に出席するかどうかについては、「日本が出席せず、中国が来るということになるとすべて仕切られてしまう。日本の主張を伝えなければならず、基本出席すべきだ」と述べました。

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