市民のサービス向上と業務の効率化を図ろうと庁内のデジタル化を進めている越前市は、24日から、文章作成などの補助ツールとして生成AIの本格運用を始めました。こうした中、市は2024年度「手のひら市役所」の実現を目指して検討を始めました。
  
24日、越前市役所で行政の改革やデジタル化を推進する「市役所変えよっさ推進員」の初会合が開かれました。すべての課から出席した約30人の職員を前に、山田市長が方針を示しました。

越前市・山田賢一市長:
「スマートフォン一つで“手のひら市役所”を目指す。市民のためになるので、市の将来のために挑戦してほしい」
    
市が目指す「手のひら市役所」とは、市民が市役所の窓口に出向かなくても、スマートフォン一つで様々な申請や手続きができるというものです。市では「書かない、行かない。オンライン申請100%を目指す」としています。
   
現在、窓口での申請は、ほとんどが市役所が開いている時間に書類を提出し、それを職員がチェックして受理するという手続きを経ますが、オンラインでの申請が可能になると、本人確認さえできれば、いつでも、どこにいても手続きが可能になります。
  
また職員にとっても、申請情報が直接デジタル化されることで、これまでの入力作業が不要となり、業務の効率化が期待できます。昼休憩の時間を利用して申請にきた市民は「市役所まで来ることは大変な時もあるので、すべてオンラインでできるようになったら便利」と話します。
  
現在、越前市では、全ての手続きの約1割にあたる58の手続きでオンライン申請が可能ですが、2024年度中に全ての手続きのオンライン化実現を目指します。市は「市民が出向かなくても良い手のひら市役所を実現し、作業効率化でゆとりが出た時間を市民の新たなサービス提供への時間にあてたい」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。