参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=24日午後、国会(春名中撮影)

岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、河野太郎デジタル相がマイナンバーカードに健康保険証機能を持たせた「マイナ保険証」が利用できない診療所や病院の「通報」を促すような文書を自民党の国会議員に配布したことについて「政府の見解と合致している。一議員としても大臣としても不適切なものではない」と述べた。立憲民主党の田島麻衣子氏への答弁。

首相は「マイナ保険証の利用促進は大きな課題と受け止めている」と述べた。「医療機関などでマイナ保険証が利用できなかった場合には、マイナンバー総合フリーダイヤルにご連絡をくださいという呼びかけを、デジタル庁ホームページでも行っている」とした上で、「政府の取り組みと河野氏の文書の内容は決して矛盾するものではない」と説明した。

田島氏は「こうした監視社会のようなものは、自由主義国家日本として合致するものではないと感じている」と反発した。

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