史上最多の9人が立候補した27日の自民党総裁選で、関東では小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)、河野太郎デジタル相(同15区)、小林鷹之前経済安保担当相(千葉2区)、茂木敏充前幹事長(栃木5区)と半数近い4人が挑戦したが、決選投票に残れなかった。ただ、党員票では茂木氏は地元の栃木に加え、両隣の群馬、茨城両県で票を伸ばして北関東の絆を示し、「地縁は強い」と党関係者らの間で話題となっている。
関東4候補中、小泉氏は神奈川県で最多得票だったが3割強で、河野氏は同県4位で約1割、小林氏は千葉県3位で2割強。茂木氏は栃木県で最多5割強で群馬、茨城両県では約12%と、事前に有力とされた石破茂新総裁らトップ3に次ぐ4位だった。全国で茂木氏が1割以上得票したのは北関東3県以外では山梨県(10%)のみ。
群馬では東部の2、3区選出国会議員らが積極的に茂木氏を支援し、栃木県連幹部から支援の要請もあった。群馬の党関係者は「群馬はすでに4人も首相を輩出したが、栃木は『初の首相』を狙う強い意気込みがあった。群馬、茨城での集票にも影響しただろう」と分析した。【田所柳子】
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