自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る処分で離党した世耕弘成前参院幹事長(61)=参院和歌山選挙区=が、次期衆院選で和歌山2区から無所属でくら替え出馬する意向を固めた。近く正式表明する。関係者が30日、明らかにした。自民は、二階俊博元幹事長(85)の三男伸康氏(46)を2区の公認候補予定者となる支部長に選任しており、保守分裂選挙となる。
二階氏三男と保守分裂選挙
関係者によると、世耕氏は9月に入り、後援者らを集めた集会で「和歌山2区からくら替え出馬する」と明言。後援会幹部にも「よろしくお願いします」と出馬の意向を伝えたという。
世耕氏は伯父の世耕政隆参院議員の急死に伴う1998年の参院和歌山補選で初当選し、現在5期目。安倍政権で経済産業相などを歴任し、安倍派の幹部も務めたが、派閥裏金事件で自民党を離党した。
和歌山2区は、共産党新人で元県議の楠本文郎氏(70)と、政治団体代表で新人の本間奈々氏(55)も立候補を表明している。【駒木智一】
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