自民党の石破茂総裁は1日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第102代首相に選出される。約3年で退陣する岸田文雄首相から政権を引き継ぐ。石破氏は直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て石破内閣を発足させる。衆院を9日に解散し、衆院選を15日公示、27日投開票の日程で実施する意向だ。与野党は臨戦態勢に入り、派閥裏金事件を受けた対応や物価高対策を含む経済政策が争点となる。
石破氏は9月30日の記者会見で「新政権はできる限り早期に国民の審判を受けることが重要だ」と述べ、国会論戦を限定した衆院選日程を表明した。野党は「国会軽視だ」と批判している。
与党は4日に衆参両院で所信表明演説、7日から各党代表質問を行う日程を想定する。石破氏は演説で裏金事件を踏まえた信頼回復や物価上昇を上回る賃上げ実現を訴え、立憲民主党の野田佳彦代表は代表質問で「政治とカネ」問題を厳しく追及する構えだ。
新内閣では総裁選で争った岸田内閣の林芳正官房長官を再任させ、財務相に加藤勝信元官房長官を充てる。(共同)
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