9月27日、自民党総裁選が行われ、高市早苗氏との決選投票の末、石破茂氏が勝利。自民党の新総裁に選ばれました。

石破新総裁は最短スケジュールで衆議院の解散総選挙を仕掛けるということで、10月27日に解散総選挙を行う考えを30日に表明しました。

石破新総裁の示した解散総選挙の日程について、30日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は「筋が通っていない」と話しました。

■石破氏の食のこだわり 朝からカツカレーに橋下さん「僕はもういい」

【橋下徹氏】「石破さんのこだわりというか、信念というか、番組出演の時の楽屋弁当は必ずカレーなんです。例えば日曜日の朝7時半からの番組で、朝からカツカレー。一緒になった時に『どうですか』って言われて僕も食べてみたんだけど、僕はもういいです。石破さんはすごいボリュームのやつを朝から食べていて、それをどの番組でも食べるらしいです」

「僕が石破さんと飲みながらの番組があったんですけど、むちゃくちゃ面白くて、好きです。政策論。それが国会議員の中では、『つまらない』って言われているところもあるんです。だけど国会議員の何しゃべってんのかよく分かんない飲み会よりも、僕は政策論をずっとやる方が好きなんで。(永田町の論理とちょっと外れている)けれどもそれが面白い」

「自民党の国会議員には人気ないとか言われていますけど、野党の人、野田さんとか、確か辻元清美さんなんかも意気投合しているとか。それからイージス艦事故で亡くなられた方のご遺族のところに毎年行って、バーベキューやったりとか、そういう活動はすごい称賛されているんです」

「あとお酒がめちゃくちゃ強いから、僕が番組でびっくりしたのは、サントリーの角をロックでジョッキにドボドボ入れて、1時間の番組で3分の2ぐらい飲み干して、そのまま帰っていったんです。(Q.酔って変わったりしないんですか?)ずっと憲法九条の話をしていました。すごい面白い」

■「解散の日程は筋が通っていない」

石破新総裁の早期の解散総選挙の動きに対して、橋下氏は「筋が通っていない」と言います。

【橋下徹氏】「あの解散の日程ですよ。10月27日の投開票になりそうで、9日の衆議院解散だと。いやいや、石破さんは『こういう日程はだめだよ』って、総裁選の候補者討論会でずっと言っていたんですよ。ちゃんと議論をした上で解散やりますよと。小泉さんがいきなり解散する日程を言っていたんです。石破さんは『だめだ、ちゃんと議論をして』って言っていたのに、急遽こうなってきたんです」

「いま石破さんへの期待値がものすごい上がってきて、29日の番組の視聴者アンケートでも、石破さんへの期待が以前の自民党よりも3倍ぐらいに増えて、毎日新聞の世論調査でも期待値が上がっている。各党情勢調査、世論調査をやっているんですけど、全国の小選挙区で野党がいま乱立しているので、ほぼ自民党が勝てそうな数字にもなってきているから、『ここだ』『もう早くやれ』と」

「国会を開いたら、旧統一教会の問題や政治と金の問題とかいろんなものが追及される。裏金議員の問題をどうするんだって言われるけど、石破さん『国民に判断してもらいます』と。『裏金議員だなんだ、もう全部選挙で決めてください』とやって、全部吹き飛ばそうとしているんだけど、それは石破さんのキャラクターとは違うんじゃないの。石破さんはやはり筋を通すということで、これだけ多くの国民から期待されているんだから、例え1週間でも、2週間でもいいから、議論を踏まえて、厳しいことを言われたとしても逃げずに真正面から答えて、それから解散をやってもらいたい」

■「総裁になったからといって、変わらないでほしい」

【橋下徹氏】「世論は本当にあっという間に変わるから、僕みたいな批判をしたり、またいろんなところで批判が出てきますよ。解散早いんじゃない、言ってることが違うんじゃないと。一気に期待値がしぼんでくるから」

「経済は、石破さんがやろうとしていたことをやると、マーケットが反応しちゃう。石破さんになると増税になるんじゃないか、金利が上がるんじゃないか、金融緩和終わるんじゃないかという不安で、マーケットが悪い方にいったから、岸田さんの路線をとりあえず継承するというのは、僕はそれは理解できる。とりあえず動揺させない」

「解散は、絶対にこれ石破さんらしくない。自民党内に左右されない石破さんだから、多くの国民に支持されたということもあるから。それから『謙虚な自民党』って言っていたのに、ここでいきなり解散だったら全然謙虚じゃなくて、権力むき出しの自民党になってしまう。石破さん、総裁になったからといって、変わらないでほしいな」

■ 立憲・野田代表との論戦に期待

これから野党との関係にも注目です。石破新総裁と、立憲・野田代表は同じ67歳で、血液型B型、推しのアイドルはキャンディーズのミキちゃんというのも共通だということです。お互いについて、野田さんは「お互い逃げないタイプ。腕が鳴る」、石破さんは「(野田さんは)弁論の雄。非常に手ごわい相手」と話しています。

橋下さんは29日に放送された番組で2人と一緒に出演し、直接討論を間近で見ました。

【橋下徹氏】「きのうの朝の番組でご一緒させてもらったんですけども、いや面白かったですね。もう噛み合う。がっぷり四つに組んで、本当にそこで勝負してるっていう。どうしても今までは、政府与党の首相となればかわす一方。野党の方は追及とか上げ足取りとか全否定だったり。そうじゃなくて、それぞれの問題についてガチッと組み合っていました」

「例えば、いつ解散するんだって言った時には、憲法69条と憲法7条というのを、双方が憲法を持ち出す。普通そういう議論になると適当にかわすんだけど、『いや69条の趣旨は…』みたいなことで石破さんがちゃんと打ち返す。いや面白いなと思って」

「今までの与野党のように、自民党が言ったことについて、野党が反対するというよりも、2人で新しいものを組み立てていくような感じがしました。世襲制限について、野田さんが『世襲の国会議員だめだろう』って言ったら、石破さんは『そうだ』とまず言う。じゃあどういう法律をって2人で議論になる。常にそんな感じ。野田さん自身も、まあ言ったら石破さんとほとんど考え方変わらないから、石破さんの事を全否定するというよりも、『作っていこうよ』と。その代わり石破さんが言ってるここは不十分だろうと言いながら作り上げていくという感じがしました」

【橋下徹氏】「すごい期待しているもので、きのうの朝8時ぐらいまでは、『こういう論戦をもっと見たい』と僕が言ったら、石破さんも『党首討論でもうちょっと長くしてもいいかな』みたいなことを番組で言っていた。報道でこれ(10月27日投開票)が出てきてびっくりした」

「僕、石破さんに本当に野田さんと論戦してもらいたい。これは自民党にとっては、国会開いたら不利になるんです。国会開いてなんか支持率が上がることは絶対ないです、追求受ける側だから。今が一番良いから。ここでやっぱり一回開いて、仮に不利になったとしてもがっぷり四つのものを見せてから、選挙にいってもらいたいな」

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!2024年9月30日放送)

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