衆院本会議に臨む自民党の石破茂総裁(右端)。左から同党の麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁=国会内で2024年10月1日午後1時31分、幾島健太郎撮影

 自民党総裁の石破茂氏(67)が1日、第102代首相に選ばれ、石破内閣が発足。物価高対策や能登半島の復興をはじめ、日本が今、直面している課題にどんな道筋を示すのか。衆院選が間近に迫るなか、各地の人々が見つめている。

 米や野菜といった食品が値上がりし、家計を直撃している。1日、東京都江戸川区のスーパーで買い物をしていた介護職の田沢絢子さん(45)は「石破さんには庶民的なイメージがある。私たちの感覚を少しは分かってくれるのでは」と期待を寄せる。

 小学1年の男の子(6)を育てるシングルマザー。「ブロッコリーとか、子どもが食べたいと思う野菜が高いと買ってあげられない時がある。最近はお米も野菜もよく食べるようになったのに……」とこぼす。夏休み中は、学童保育に入れる子どものため弁当を用意していたが、冷凍食品の値上がりにも困った。

 児童扶養手当の額も十分ではないと感じている。「石破さんには、ちょっとでも生活しやすくしてほしい。シングルマザーの困りごとにも目を向けるような政治をお願いしたい」と注文した。【長屋美乃里】

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