9月30日に10月27日投開票と表明された解散総選挙。そこで大きく変わるのが、小選挙区の区割り…福島は5から4に減る。
会津地方を含む3区は、県南が加わり、郡山を含む2区は、二本松や本宮が1区に移って須賀川や田村郡が新たに加わる。例えば、2区の立候補予定者を見てみると、立憲民主党の玄葉光一郎さんは、前回までと変わって郡山も新たに対象地域となる。
そして、これまで1区だった南相馬や相馬などが加わるのが4区。選挙に向けた動きが加速している。
<福島4区・3人の新人>
「浜通りが1つの選挙区になったからこそ、地元の声を何があったって、粘り強く国政に反映させていく」
10月1日、福島4区に立候補を表明した新人の坂本竜太郎さんはいわき市出身の44歳。元衆議院議員の坂本剛二さんの長男で、これまで市議会議員や県議会議員を務めてきた。
現職の吉野正芳議員が、9月30日引退を表明したことを受けて、自民党福島県連は坂本さんを後任に選任。10月7日に党本部へ公認申請を行う方針だ。
自民党・坂本竜太郎さん:「浜通りがこの国のエネルギー政策に堂々と貢献していくんだと。言うべきことは言う、それを地元の皆さんと連携してやる、これを果たさせていただければありがたいと思っています」
一方、1日いわき市で報道陣の取材に応じたのは、同じく福島4区に立候補を表明している日本共産党の新人・熊谷智さん。
「この国に生きる人たちの自由な時間の拡大、それぞれの可能性を花開かせる、そういう社会に転換させる第1歩の総選挙にしたいということを強く訴えていきたいというふうに思います」
喜多方市出身の44歳で、7年前の衆院選を機にいわき市に移住。衆議院選挙の小選挙区に挑戦するのは次回で3回目だが、区割り変更によりこれまでとは違う選挙戦になる。
日本共産党・熊谷智さん:「同じ12日間の戦いで、活動地域が広くなりましたから、前回以上に選挙の全体の期間も短いし、訴えることも短くなる、そういう選挙になりますが」
また、立憲民主党の新人・齋藤裕喜さんは、富岡町で支持者へのあいさつまわりに追われていた。
「私も新人ですので、正直言って、準備不足、準備が間に合うかどうかっていうところもあります」
いわき市出身の45歳で、2017年までの2年間、立憲民主党の泉健太衆院議員の秘書を務めた。現在はいわき市と富岡町で、エネルギー関連の会社を経営しながら浜通りの復興を肌で感じてきた。
立憲民主党・齋藤裕喜さん:「医療と福祉と介護、保育も含めて、教育の分野も重点的に施策を訴えていきたい。人がもっと集まるような取り組みをそういった取り組みをしていかなければいけないと思います」
3人の新人で争われるとみられている福島4区。10月27日の投開票に向けて急ピッチで準備が進められている。
<野党共闘は見直し>
前回の衆議院選挙は「野党共闘」が成立し、福島県内の全ての小選挙区で、与党候補と野党候補による“一騎打ち”が実現した。
しかし、9月30日、共産党は立憲民主党との共闘について関係の見直しを明言。「小選挙区にも最大限候補者を立てて勝利のために奮闘する」と表明している。
この流れを受けて、次の総選挙について、県内では“一騎打ち”は福島1区だけになる見通しだ。
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