ブリンケン米国務長官は1日、首相に指名された石破茂新首相を祝福する声明を出した。「石破首相の日米同盟への関与に感謝し、日米の永続的なパートナーシップを強化するために協力することを楽しみにしている」と述べた。
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ブリンケン氏は「両国民と世界の利益のために、共通の優先事項を推進することをうれしく思う」とも述べた。
石破氏は1日の就任後初の記者会見でも、日米地位協定の改定に改めて意欲を示した。米側は改定に後ろ向きで、今後、日米間の懸案となる可能性も出ている。
ブリンケン氏は声明で、退任した岸田文雄前首相には「日米同盟に対する並外れた支援や、地域全体で新たな深い協力関係を築くためのリーダーシップ」を示したとして謝意を示した。今年4月の岸田氏の訪米にも触れ、「日米同盟を新たな高みに引き上げ、真にグローバルなパートナーシップにおいて肩を並べていることを示した」と評した。岸田氏は4月の訪米時、2015年の安倍晋三元首相以来、9年ぶりに日本の首相として米議会上下両院合同会議で演説。日本を「米国のグローバル・パートナー」と定義し、「日本は米国と共にある」との決意を語っていた。(ワシントン=清宮涼)
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