加藤勝信財務相は2日、兼務するデフレ脱却担当相について「一日も早く肩書が下りるように努力していくことが一番だ」と述べ、デフレ脱却を最優先に財政運営に当たる考えを示した。財務省内で幹部職員らに訓示した。
加藤氏は「まずは経済あっての財政との考え方に立って、デフレ脱却最優先の経済財政運営を行う」と語った。「成長分野への官民挙げた思い切った投資で、賃上げと投資がけん引する経済成長を作っていく」として成長率の引き上げに意欲を示した。
財務省を含む中央省庁は、業務量が多く勤務時間も長いことから「ブラック霞が関」とも呼ばれ、人材離れが深刻になっている。
これまで厚生労働相を3回、働き方改革の初代担当相も務めた加藤氏は、「厚労省もブラックだが、財務省も負けないぐらいではないか。ずいぶん改善が進んでいると思うが、まだまだだ」と指摘。「世間に効率性を言うのであれば、『私自身が効率性をしっかり上げていく』と模範を示してほしい」として、働き方改革の徹底を呼びかけた。【山下貴史】
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