兵庫県庁=井上元宏撮影

 兵庫県の斎藤元彦前知事の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党は独自候補の擁立を断念し、自主投票とする方針を固めた。2日、関係者が取材に明らかにした。最終的な調整を進めており、3日に結論を出すという。

 自民は2021年の前回知事選で日本維新の会とともに斎藤氏を推薦。今回は、斎藤氏のパワハラ疑惑を含む文書告発問題を受けて、独自候補の擁立を模索していた。

 自民には、無所属での立候補を予定している元経済産業省官僚の中村稔氏(62)が推薦を求めているが、県議団には反対意見が多く、見送る方針だ。団内には前同県尼崎市長の稲村和美氏(51)の支援を主張する声もあり、意見がまとまっていない。ある県議は「最大会派として知事選をリードする戦い方を模索すべきだ」と話した。【山田麻未】

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