柏崎刈羽原発の再稼働の是非について、県民投票の実施を求める市民団体が10月2日、条例の制定を求める請求書を新潟県に提出しました。こうした動きに対し、柏崎刈羽原発の立地する柏崎市の桜井雅浩市長は一定の理解を示した上で花角知事にどのように県民の信を問うのか自身の考えを早急に示すよう求めています。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「民主主義の動きの中で県民投票をしたいという動きがあるというのは、それはそれで価値があることだろうというふうに思っている。私の考えとは違うが」
柏崎市の桜井雅浩市長は、市民団体による県民投票の実施を求める動きに対し、こう理解を示した上で、まずは花角知事の意思表示が必要だと繰り返します。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「信を問う方法に関して、もう知事ご本人が、自分の考えはこうなんだとお話を頂くべき時期に来ている」
青森県むつ市の中間貯蔵施設に国内で初めて使用済み核燃料を搬出するなど、着々と再稼働への準備が進む柏崎刈羽原発。
焦点となっている地元同意に関する結論は花角知事の態度が定まっていないため、見通しが立たず。
さらに原発再稼働を推進してきた岸田前首相に代わり、国のトップとなった石破茂新首相は自民党総裁選への出馬表明後…
【石破首相】
「原発ゼロにしていく努力は最大限に致します」
原発への依存度を減らすと訴えていたため、首相就任後の会見でエネルギー政策について何を語るのか注目されましたが、言及はありませんでした。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「少なくとも原子力発電所の問題に関してはエネルギー政策の一環として触れていただきたかったというのが非常に強い思いとしてある」
政府がどのようなエネルギー政策を打ち出すのか、原発再稼働をめぐる状況は不透明さを増しています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。