ブリンケン米国務長官との電話協議後、質問に答える岩屋毅外相(2日、外務省)

岩屋毅外相は2日夜、就任後初めてブリンケン米国務長官と15分間ほど電話で協議した。インド太平洋地域でのルールに基づく経済秩序の維持・強化や経済安全保障協力に日米で緊密に連携すると申し合わせた。

中国を巡る諸課題、核・ミサイル開発や日本人拉致問題を含む北朝鮮問題、中東、ウクライナ情勢などについて意見を交わした。イランによるイスラエルへの攻撃が中東地域の全面戦争に拡大することを深刻に懸念し、強く非難すると確かめた。

日米同盟を巡り7月に開いた外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)の成果を踏まえて抑止力・対処力の一層の強化を進めると一致した。早期に対面で外相会談を開くと確認した。

岩屋氏は電話協議後、外務省内で記者団に「ブリンケン長官と信頼関係を築く上で重要な第一歩となった」と語った。「できるだけ早く対面で会談し、日米関係をより一層強固なものとしていきたい」との意向を示した。

両外相は11月にペルーで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席する可能性がある。岩屋氏は「APECの会合でもできればぜひお会いしようと話したが、そういう機会にとどまらずチャンスがあればできるだけ早くお目にかかりたい」と話した。

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