衆議院・京都2区選出の前原誠司議員など5人が立ち上げた「教育無償化を実現する会」から、前原代表を含む4人が、日本維新の会と合流することが決まりました。

【日本維新の会 馬場伸幸代表】「政策部分についてはほぼ100パーセント同じ。与野党ともに大きな影響力を与えられる政党を目指して頑張っていきたい」

【教育無償化を実現する会 前原誠司代表】「これから我々は日本維新の会のメンバーに加えていただき、中道保守の改革勢力に。日本維新の会の支持の拡大と、多くの方々が当選されるために努力をしてまいりたい」

教育無償化を実現する会から日本維新の会に合流するのは、前原誠司代表や嘉田由紀子副代表など近畿を地盤とする4人です。

このうち衆議院議員の3人は、今月27日に投開票が行われる見通しの総選挙で、維新の公認候補として出馬することに。残る関東が地盤の1人は、参政党に移りました。

■維新合流でも「私のカラーの青を変えるつもりはない」と前原氏

前原代表は、2009年に発足した民主党政権で国土交通大臣や外務大臣を歴任。

その後、民進党などを経て、国民民主党では去年の代表選に出馬。玉木代表に敗れると国民民主党から離党し、「教育無償化を実現する会」を立ち上げ、ことし1月には日本維新の会と統一会派を組みました。

3日朝、京都市内で「教育無償化」の旗を立てて街頭演説を行った前原代表。

維新と合流した後について問われると…。

(Q.教育無償化の青い旗は?)
【教育無償化を実現する会 前原誠司代表】「あの旗はずっと使い続けます。教育予算を倍にして教育無償化するというのは、私の政治信条そのものなので、これからも使い続けます。私のカラーの青を変えるつもりもありません」

前原代表は、今週末に後援会に説明する機会を設けたいとしています。

■維新も前原氏も“お互いの力”欲しかったか

今回の合流について、「newsランナー」コメンテーターの菊地幸夫弁護士は、「維新のほうとしても、吉村さんは知名度がそれなりにありますけれども、やはり閣僚経験者の前原さんというネームバリューが欲しい面はあったんじゃないですかね。前原さんのほうも関西方面でやっぱり維新の力を借りたいというような、政策も含めて、思惑が合致したんでしょう」と話しました。

また、このタイミングでの合流について、関西テレビの神崎博報道デスクは、「教育と維新というのは国会で統一会派も組んでいますから、この合流は既定路線だったんですけれども、選挙が近づいたこのタイミングはどうかというのは一つあります。前原さんは『希望の党騒動』のこともありまして、あれも結局選挙の直前だった。最終的に有権者が判断されると思うんですが、このタイミングというのは、『選挙だから急にやったんちゃうかな』と思われたらちょっと損かなと思います」

「非自民、非共産の枠組みの中で政権交代を」という意見も出ている中で、「超短期決戦」の解散総選挙に向けて、各党が慌ただしさを見せています。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年10月3日放送)

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