維新 馬場代表「『ないないづくし』の所信表明演説」
国民 玉木代表「無味乾燥でかんでも味がしないガムのよう」
れいわ 山本代表「経済オンチで不況に逆戻り」
《与党側 反応》
自民 森山幹事長「非常に力強い所信表明」
公明 石井代表「思いがしっかり込められた所信表明」
立憲民主党の野田代表は、記者団に対し「近代まれに見るスカスカの所信表明ではないか。地方創生の交付金倍増は具体的だったが、選挙前のばらまきのような感じだ。そのほかは抽象的な表現が多すぎて、国民に信を問うとするならば、何を問うのか本当にわからない」と述べました。その上で「『国民を守る』とか『地方を守る』と言っているが、『まず約束を守れ』ということから入る代表質問にならざるを得ない。政治とカネの問題に深い反省の姿勢が、残念ながら所信表明にはまったくかけらも見えないので、厳しくただしていきたい」と述べました。
日本維新の会の馬場代表は、記者団に対し「薄っぺらく、具体的な言及やパッションがない、『ないないづくし』の所信表明演説だった。国民の視点に立った発言がすべて封印され、政策にもまったく生かされていない」と述べました。その上で「野党が一致して求めている予算委員会を開き、日本のあるべき姿や形などを1つずつ議論し、どうしても対立軸があって解消できないことについて選挙で信を問うという舞台を整えてもらいたい」と述べました。
国民民主党の玉木代表は記者団に対し「これまで何人もの所信表明演説を聴いてきたが、最も空虚な内容だった。石破カラーが全くなく、きれいに脱色され、無味乾燥でかんでも味がしないガムのようだった。納得も共感も感じられるものは1か所もない」と述べました。その上で「政治不信を払拭することが石破内閣がいちばんにやるべきことであるはずなのに、新たな政治不信を作り出している。全く何がやりたいのかわからず、やはり予算委員会を開くべきだ」と述べました。
れいわ新選組の山本代表は「石破さんじゃ近いうち増税だわ。経済オンチで不況に逆戻り。被災地と国民切り捨てにするぞ」とのコメントを出しました。
自民党の森山幹事長は、記者団に対し「非常に力強い所信表明だった。石破総理大臣は『すべての人に安心と安全を』と述べていたが、極めて大事なことであり、実現できるよう党としてもしっかり支えたい。国民の納得と共感が得られるよう、あらゆる機会を通じて政策や考え方を丁寧に訴えていかなければならない。所属議員全員で努力したい」と述べました。
公明党の石井代表は記者団に対し「自分のことばで、思いがしっかり込められた所信表明だった。代表質問では、当面の物価高対策や少子化対策、それに防災・減災などを中心に全般的に聞きたい」と述べました。また、公明党が自民党に廃止を打ち出すよう提案している「政策活動費」について「総裁選挙の候補者で廃止に言及している議員もいて、われわれとしては廃止できると思っているので自民党に投げている。自民党で検討中のようなので、きょうの所信表明に反映できなかったのだろう。代表質問で改めて聞きたい」と述べました。
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