鈴木直道・北海道知事

 鈴木直道知事は4日、夕張市長だった2015年に当時地方創生担当相だった石破茂首相の視察が決まった際、当初の計画が車窓から市内を見るだけだったため、「(日本で)唯一の財政再生団体を視察するのに車から見て終わりなら、来ない方がいい」と伝えたエピソードを明らかにした。

 鈴木知事は車に同乗して説明することを求められていたが、石破首相が日程を改めたため、視察や対談がじっくりできたという。鈴木知事は「地域の声を聞いて柔軟に判断いただける方だと思った」と振り返った。

 石破首相は4日の衆院本会議の所信表明演説で「地方こそ成長の主役」と述べ、地方創生の交付金を倍増させる考えを示した。鈴木知事は「地方創生10年を経て、まだまだ乗り越えなければならない課題がある中で、発言は心強く思うし、ぜひ実行に移していただければと思う」と受け止めを語った。

 また、道が政府と進めてきたGX(グリーントランスフォーメーション)や半導体の政策が岸田文雄政権から引き継がれることに期待を寄せた上で、今後の国会論戦を注視していく考えを示した。【石川勝義】

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