石破茂首相は4日夜、東京都内であったBSフジの報道番組の会合であいさつし、「総理と呼ばれても、誰のことだかよく分からなくてなかなか実感が湧かない」と本音を漏らした。かつて放送されたフジテレビドラマを念頭に、「『総理と呼ばないで』という番組があったが、自分がまさかそう(総理に)なるとは、かなり意外な感じを持つ方もあるだろう」とも述べた。
首相は会合に先立ち衆参両院本会議で行った所信表明演説で、故渡辺美智雄元副総理から「政治家の仕事は勇気と真心をもって真実を語ることだ」と言葉をかけられ、「大きな感銘を受けた」とのエピソードを披露していた。
会合でもこのエピソードを引用した上で、「自分は真実を見極める真摯(しんし)さと、それを語る勇気、それを分かってもらえる真心をもっているだろうかと常に反省しながら、日本国のために力を尽くしていきたい」と、あいさつを締めくくった。【内田帆ノ佳】
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