新潟県長岡市長選は6日に投開票され、無所属現職の磯田達伸氏(73)が、無所属新顔で元国税庁職員の高橋宏幸氏(55)との一騎打ちを制し、3選を果たした。当日有権者数は21万6886人、投票率は46・57%(前回46・99%)だった。
「市民党」を掲げた磯田氏は、告示日の第一声に選挙活動の中心を担う保守系市議らに加えて、国政野党の国会議員らが駆けつけるなど、幅広い党派の支援を受けた。
選挙戦では、市職員としての行政経験と市長としての2期8年の実績をアピール。「最も長岡を知る私に仕事をさせていただきたい」と訴えた。今後の地方創生は地方の中の拠点をつなぐ拠点ネットワーク型にならざるを得ないとの考えを示し、「拠点になるために都市機能を高める」と強調。具体策として医療体制の堅持や「真の子育て日本一の街」の構築、産業振興などを挙げ、拠点の分散を進める首都圏企業や人材流入の受け皿になると訴えた。「3期目はイノベーションの具体的な成果を見せたい」とし、支持を呼びかけた。
高橋氏は長岡市出身で小中高校の同級生らのほか、過去2回の市長選で磯田氏の対立候補だった陣営の関係者、同市議会の保守系最大会派「市民クラブ」を離脱した一部の市議や無所属会派の市議らの支援を受けた。
選挙期間中は、国税庁や財務省での官僚経験と国際会計事務所で働いた経歴、コンサルティング会社代表や税理士などの肩書をPRし、「国とのパイプ、海外の経験をもとに貢献したい」と訴えた。産業振興策に力点を置き、地場産業のブランド化や営業力の強化、国内外の企業へのトップセールスなどで、地元企業が「正当な利益」を得られるような仕組みづくりに取り組む考えを示した。平成の大合併で長岡市と一緒になった旧市町村地域の支援も掲げ、幅広い層への浸透を図ったが、及ばなかった。(白石和之)
当 58,696 磯田 達伸 73 無現 (3)
41,534 高橋 宏幸 55 無新
(確定得票)
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