【記者解説】「不記載」一部議員非公認 動画でチェック

Q 石破総理が今回の判断に至った背景は

A やはり衆院選に大きく影響しかねないという危機感があったのだと思います。
石破総理は、先の総裁選挙の時からルールを守る重要性を繰り返し主張していましたので、対応を誤れば、野党などから言行不一致と指摘され、選挙に大きなマイナスともなりかねません。
世論の理解を得るためには、党内からの反発も想定の上で、厳正な姿勢を示さなければならないという判断があったとみられます。

Q “反発も想定” 党内の反応は

A 今回の措置の対象となる議員が多くいる旧安倍派を中心に強い反発が出ています。
「旧安倍派に対する敵対行為だ」と非難する声が出ているほか、不記載があった議員が一律、重複立候補が禁じられることに動揺が広がっています。
一方で、党内からは「これくらいしないと国民は納得しない」など理解を示す意見も出ています。
中には「旧安倍派から反発が出れば出るほど、それに耐える石破総理が評価されるのではないか」という指摘も出ています。
ただ今回の石破総理の対応が党の支持拡大につながるかは、不透明な状況です。

Q 野党側の反応は?

A 野党側は一斉に不十分な対応だと批判しています。
国会で7日と8日行われる代表質問でも、野党側は、石破総理の対応を含め、厳しく追及する方針です。
そして衆議院選挙では政治とカネの問題を争点の1つと位置づけて論戦を挑むことにしています。
石破総理は、9日に衆議院を解散する意向ですが、すでに与野党は選挙モードに入り対決姿勢を強めています。

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10/7 おはよう日本
10/14 午前7:45 まで配信

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