木原防衛相は25日、自衛隊の記念式典で、海上自衛隊のヘリコプター墜落事故について、「全隊員がこの困難を乗り越え、一致団結して国防の任務に取り組んでいく」と強調した。
海自の哨戒ヘリ2機が20日、伊豆諸島沖で夜間訓練中に墜落し、搭乗員1人が死亡、7人の行方がわからず捜索が続いている。
25日に行われた航空自衛隊の創設70周年を記念する式典では、黙とうがささげられた。
木原防衛相は「亡くなられた隊員に哀悼の誠をささげるとともに、ご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げる。現在も7名を一刻も早く無事救出すべく全力で取り組んでいる」と述べた。
そのうえで、「自衛隊すべての航空機の安全管理の徹底を指示したところだが、全隊員がこの困難を乗り越え、国民の負託に応えられるよう一致団結して国防の任務に取り組んでいく」と強調した。
一方、創設70周年を迎える空自トップの内倉航空幕僚長は、「この70年間に航空自衛隊の任務遂行のため、志半ばにしてその職に殉じられた437柱の英霊に対して、心から哀悼の誠を表する」と述べた。
そして内倉空幕長は、2027年度までに「航空宇宙自衛隊」に名称が変更されることをふまえ、「今回の70周年は航空自衛隊として迎える最後の節目であり、あらためて国民の皆様の平和な暮らしを断固として守り抜くため、強さと優しさをあわせ持った組織を作り上げていく決意を新たにする」と強調した。
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