次期衆院選に出馬せず、政界を引退する立憲民主党の菅直人元首相(77)=衆院東京18区=は8日、国会内で記者会見し、「もう一度政権交代を実現してもらいたい」と期待を示した。「政権交代が少なくとも何年かに一回は起きる形が民主主義の在り方として望ましい」と述べた。

菅氏は1980年衆院選で初当選。44年に及んだ政治家人生について「精いっぱいやれることはやったというのが実感だ」と回顧。96年に自民、社会、さきがけ連立政権で厚生相を務め、薬害エイズ問題に取り組んだことや、首相として2011年3月に発生した東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で陣頭指揮を執ったことを挙げ、「重要な仕事ができた」と振り返った。

原発事故直後に第1原発や東電本社を訪問したことに関し「私は間違っていなかったと思う。事態を把握し、対応を取る上で非常に効果的だった」と指摘。今後の日本政治について、女性国会議員が増えるべきだとし、「男女比が五分五分ぐらいになってほしい。本来の民主主義の男女平等の社会の姿だ」と訴えた。

記者会見を行う立憲民主党の菅直人元首相=8日、国会内

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