石破茂首相は10~12日の日程でラオスの首都ビエンチャンを訪れ、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議に出席する。首相就任後、初の外国訪問。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を訴える。
10日は日ASEANとASEANプラス3(日中韓)の首脳会議、11日は東アジアサミット(EAS)が予定されている。首相は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮、東・南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国などを巡り、意見を交わす見通しだ。
11日はまた、アジアで脱炭素化を進める「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の第2回首脳会合を主催。今後10年の行動計画について合意を目指す。
現地滞在中、韓国の尹錫悦大統領、中国の李強首相、ラオスのソンサイ首相らとの個別会談を調整している。
首相の掲げる「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」創設は、アジア各国で波紋を広げている。ASEAN首脳らに説明を求められる可能性もある。
首相は帰国に先立つ11日午後、内外記者会見に臨み、一連の首脳外交の成果を説明。15日公示、27日投開票の衆院選に向けた見解も示す。
首相官邸に入る石破茂首相=8日午前、東京・永田町
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。