Q 政治とカネの問題を受け 自民党は衆院選にどう臨む?
A 石破総理のもとで党が生まれ変わった姿をアピールし、政権への信認を求めていく方針です。
執行部は収支報告書への不記載があった議員に厳正な姿勢を示す考えで、まもなく会議を開いて対応を決めることにしています。
いまのところ、6人の非公認が決まっていて、幹事長の森山さんは、党の地方組織から公認申請があっても「情勢調査を吟味する」と話していますので、選挙区情勢次第では、非公認となるのは10人前後になる可能性もあります。
ただ、「今回の報道のあとも、有権者の雰囲気はあまり変わらないような気がする」と話す議員もいまして今回の対応が党への追い風となるかは不透明です。
Q 野党はどう臨むのか
A 与党を過半数割れに追い込むため、攻勢を強める考えでして、ポイントの1つが野党間の連携です。
立憲民主党の野田さんは不記載があった議員の選挙区で候補者を一本化する案を主張しています。
ただ代表就任から2週間がたちましたが、必ずしも連携が進んでいるとは言いがたい状況でして、同じ立憲民主党の小沢さんは「解散してからは魔法使いでもない限り候補者調整は難しい」と指摘しています。
野田さんは公示日ギリギリまで協議を続ける考えですが、大きな進展が得られるかは見通せない状況です。
Q 衆議院選挙の争点は
A やはり、政治への信頼回復をどう図っていくか、その方策が大きな争点になると思います。
政治改革をめぐっては政策活動費の扱いや第三者機関の制度設計など、積み残しになっている課題もありますので、各党がどう具体策を打ち出すのかも焦点となります。
また、物価高を受けた実効性のある経済対策や、国際情勢が厳しくなる中での外交・安全保障政策についてどのような論戦が交わされるか、注目したいと思います。
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