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 石破茂総理大臣は9日に衆議院を解散します。裏金に関わった自民党議員の10人以上が非公認となる見通しのなか、その可能性を背負いながら地元で活動する議員を取材しました。

■安倍派議員「伏して伏しておわびを」「背水の陣」

 衆議院選挙で誰を公認し、誰を非公認にするか。自民党本部で8日夜に大詰めの協議が行われました。

石破総理
「(Q.非公認について、どんな話を?)最終調整をしました。いろいろな観点から総合的に判断をするということで、最終的な調整を行ったところです」

 裏金議員の公認問題。9日に方針が正式に決まる予定です。

 9日、衆議院を解散する石破総理。しかし、泡を食っているのは身内の自民党の議員たちです。

自民党 現職
小田原潔氏
「本当に申し訳ない。恩ををあだで返すような不本意な今の状況。伏して伏しておわびをする思いであります。本当に申し訳ありません」  立川市や日野市などからなる東京21区。自民党の現職、安倍派に所属していた小田原議員は不記載額1240万円で党の役職停止6カ月の処分を受けました。今回、少なくとも比例への重複立候補はできなくなりました。 小田原氏
「この選挙、少なくとも比例復活はありません。必ず小選挙区で勝つつもりですが、背水の陣」

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■「非公認」となればどうなる?

■「非公認」となればどうなる?

 公認問題を巡って、方針を二転三転させた石破総理。説明責任が十分果たされず、地元の理解が進んでいないと判断された議員は「非公認」とする方針です。

 自民党幹部によりますと、安倍派と二階派の議員6人のほか数人を公認しない方針で、合わせて10人以上になる見通しです。小田原議員も非公認となる可能性があります。

小田原氏
「(Q.地元の理解は得られそうですか?)得られるかどうかは…一生懸命やっているんですよ。だけど僕が決めることではないですから。流れは厳しいでしょう。そりゃ厳しいと思いますよ」  非公認となれば、党から支給される選挙資金や、スタッフの派遣はありません。公認なら複数台使える選挙カーも、わずか1台です。  同じく東京21区から立候補を予定している野党候補は、裏金問題を追及する方針です。

 立憲民主党の大河原雅子氏は、前回、小選挙区で小田原氏に敗れ比例復活しています。

大河原氏
「(自民党は)本気で政治改革するつもりがないんだなと思う。自ら『公認を辞退します』『自力で政治家を目指します』と言うのがまっとうな政治家だと思うけど、それが言えない」 日本維新の会
山下ようこ氏
「こちらはとにかく裏金ゼロということで、国の刷新をしていく。そのことに尽きると思います」 参政党
森ゆういち氏
「それじゃまずいんじゃないの、と。国民と一緒に考えていこうよ、変えていこうよ、そういうコンセプトの元に私たちの政党はある」

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■厳しい指摘、与野党から続々

■厳しい指摘、与野党から続々

 代表質問2日目の8日も、野党は裏金問題を中心に攻勢を強めました。

共産党
田村智子委員長
「まずはっきりさせるべきは、総理自身の裏金疑惑です」 石破総理
「この度、収支報告書の記載の一部に誤りがあることが判明したことから、所要の訂正を行いましたが」  新たに発覚した旧石破派の裏金疑惑に、事務的なミスだったと釈明した総理。公認する基準についても、追及を受けました。 立憲民主党
田名部匡代参院幹事長
「その(裏金)議員への聴取をせず、そのまま公認するのか。まさか“当選の可能性のあるなし”で判断することはないと思うが」 石破総理
「選挙対策委員会において各選挙区の事情、当選の可能性などを踏まえ、適切に判断をしていくことになりますが、最終的な公認権者は総裁である私であり、引き続き適切な方法で地元の理解が得られているかなどを判断していきます」

 裏金や公認問題だけではありません。政治とカネを巡る厳しい指摘は、与野党から上がっています。

公明党
西田実仁幹事長
「いわゆる旧文通費の使途の明確化や公開、未使用分の返納の義務付けについては、期限を決めて議論し、遅くとも、来年の通常国会までには改正すべきだと考えます」 日本維新の会
浅田均参院議員
「国民の政治に対する不信と怒りは、頂点に達しています。『納得と共感内閣』だと胸を張られても、何も納得できないから何も共感できないのは当然です」 国民民主党
榛葉賀津也幹事長
「能登半島への思いを寄せた補正予算の編成と、政治資金規正法の再改正なくして、衆議院の解散などありえないと思います」 れいわ新選組
山本太郎代表
「今、選挙をやらないと自民党が滅びるんですか。だったら滅んでください。奥能登の復旧・復興と、国民への消費税減税、給付金こそが日本国の最優先事項だ」 参政党
神谷宗幣代表
「この問題をうやむやにしたままいくと、やはり選挙にも響くでしょうし、国民は納得しないんじゃないか」  社民党は「結局何をやりたいのか、何をやるのか分からなくなった、改革はゼロだ」と批判しています。

(「グッド!モーニング」2024年10月9日放送分より)

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