自民党は9日、選挙対策本部会議を党本部で開き、衆院選(15日公示、27日投開票)の1次公認279人を決定した。派閥裏金事件に関係した12人は非公認とした。

12人のうち、党から重い処分を受けた旧安倍派の下村博文、西村康稔、高木毅、萩生田光一、三ツ林裕巳各氏と、旧二階派の平沢勝栄氏は、既に非公認が固まっていた。

新たに加わったのは、旧安倍派の菅家一郎、中根一幸、小田原潔、細田健一、越智隆雄、今村洋史各氏。党幹部は「当選の可能性などを考慮した」と理由を説明。越智氏は不出馬の意向を表明している。

自民党は、非公認となった12人の小選挙区に対抗馬を擁立しない方針。石破茂首相(党総裁)は9日の党首討論で、12人が衆院選で当選した場合、追加公認はあり得るとの認識を示した。

一方、比例単独の杉田水脈、尾身朝子、上杉謙太郎各氏の扱いは引き続き調整する。

1次公認の内訳は、小選挙区265人、比例代表14人。この中で、政治資金収支報告書に不記載があった小選挙区の34人については、比例代表との重複立候補を認めない。

森山裕幹事長は「主に比例代表で清新な女性候補を中心にさらなる上積みを図るべく努力を続ける」と記者団に述べた。

自民党選対本部会議に向かう石破茂首相(中央)=9日午前、東京・永田町の同党本部

選対本部会議を終え、取材に応じる自民党の森山裕幹事長(右)と小泉進次郎選対委員長=9日午前、東京・永田町の同党本部

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