9日の解散で永田町は早くも選挙モードに入っています。そこで、街の皆さんに聞きました。あなたの「争点」は何ですか。
就任から8日後という戦後最短で解散・総選挙に踏み切った石破総理大臣。その夜に日本を出発、現地時間10日の午前4時すぎ、ラオスに到着しました。
総理としての外交デビューは東南アジアの10カ国からなるASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議です。
ラオス滞在中に韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領のほか、中国のナンバー2・李強首相との首脳会談が予定されていますが、石破総理、外交でも「石破カラー」を封印します。
石破総理大臣
「(Q.総理は『アジア版NATO』の構想を持っているが、今回のASEANでは各国首脳とそのことについても意見を交わす考えがあるか?)『アジア版NATO』のようなものはまだ自由民主党の中でも煮詰まっていない、結論が出ていない。そういうようなものを今回のASEANの会議において私のほうから提起するつもりはございません」
来月に予定される習近平国家主席との首脳会談を見据え、まずは無難なスタートを切りたい考えです。
石破総理大臣
「この解散は日本創生解散です」
27日に投開票を迎える衆議院選挙、この国の行く末を決める大切な選挙です。
夫と子ども4人 コンピューター関係(30代・育休中)
「(Q.お子さん3人?)もう1人いて4人なんです。一応、多子世帯に入るので、なるべく子どもに手厚くしてくださる人がいい」
「(Q.お子さんはおいくつ?)6歳、4歳、3歳、1歳です」
「(Q.4人お子さんいて大変なことは?)お金とかももちろん大変だが、それよりも体力面がすごく大変です。お金を与えられるだけじゃなくて、子どもを預けられる環境があると安心します」
「(Q.社会で子どもを見られる環境がある?)そうです。そうです」
年金生活(80代)
「(Q.1票を投じる時に何を見て判断しますか?)やっぱり食生活。物価」
「(Q.物価高を何とかしてくれそうな人に1票を投じたい?)私思うんだけど、生意気だけど議員さん多過ぎ。議員をちょっと少なくすればいい」
「国会をやってるの映すけど、居眠りしたりゲームしたりする議員いるじゃない」
「税金泥棒だよね」
「(Q.議員の数減らしますという人はどうですか?)言えないんじゃない」
子ども2人 不動産業(40代)
「議員数削減とか」
「(Q.その理由は?)働いていない議員もいるのかなと見える」
「(Q.政治家に対する信頼感がない?)不信感の方が大きい。ちゃんと削るところは削って(税を)とるんだったらいいけど、バケツの穴があいた状態で税金だけ増やしているような印象」
「(Q.税金が高い?)無駄なことに使っている印象」
子ども2人は現在小学生。これからの教育費のことを考えると。
子ども2人 不動産業(40代)
「税金は増やしてほしくないですね」
増税する前に国会議員の定数を削減するなど、まず政治家に身を切る改革を求めています。
一人暮らし コンサルティング業(20代)
「一番は経済政策。物価高と皆さん言っていると思うが、それに対してどういうふうに取り組んでいくのか」
「(Q.物価高、どういう時に高いと感じる?)私が社会人になり始めたころ1000円ランチが食べられた。今は1500円ぐらいする」
「(Q.毎日ランチは外で食べる?)はい、基本的にはそう」
「(Q.毎日だと出費痛くない?)そうですね。結構浪費しちゃっていると思う。元々実家は地方だが物価の上がり方は地方と都会で違うかなと。一人暮らしで、ほとんど外食と結果的になっちゃっている」
外食しがちな一人暮らしのサラリーマン。物価高対策で判断します。
夫と二人暮らし 飲食・清掃(70代)
「(Q.争点は何ですか?)高齢者に優しくしてほしい。70歳を過ぎて働いている。家賃払うの大変で、夫も77歳になるが、2人で働いて家賃払って生活いっぱいで何もない。介護保険が高い、国民健康保険なぜこんなに高い。本当に健康保険と介護保険が高い。保険料が高い。それをなおしてもらいたいのが選挙。高齢者にもうちょっと優しくしてもいいのでは」
飲食店で週4日、清掃業を週5日、2つの仕事を掛け持ちしているということです。
夫と二人暮らし 飲食・清掃(70代)
「(Q.収入は?)11万円ぐらい。(夫と)2人で20万円弱。健康でなかったら大変」
「(Q.物価は?)高い。トマトが大好きでトマトが1個199円。トマト食べたいと思っても食べられない」
「(Q.もっと温かい社会にしてほしい?)そうですね」
一人暮らし 薬剤師(60代)
「(Q.今度の選挙争点は?)経済。富める人も富めない人も困っている人は本当に困っている」
「(Q.安心できる暮らしを皆できるような?)日本中どこにいてもできると良い。高齢者は高齢者なりに使えるところもある。使えないところもあるかもしれないが、そこを若い人たちと一緒にさせていただくことで上手に使ってくれれば、やる気があればおばちゃんも動きます」
「(Q.シニアの再雇用や労働環境の整備?)そう。パートでも何でも働けるような環境、それが大切」
いわゆる「現役世代」の人に話を聞いてみて、生活に直結する物価高や賃上げなどを争点にしている方が多かった。
私が聞いたもう少し上の世代の、74歳の人も朝働いて、その後、午後6時から午後11時まで働くということで、そういったぎりぎりの状況なんだということを政治家に分かってほしいと話していました。
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