川崎キャスター:
事実上の選挙戦スタートをしましたけれども、石破さんを知り尽くすジャーナリストの鈴木哲夫さんにぜひ聞きたいのがやっぱりこれです。裏金問題で逆風の自民党の議席数どうなるのかというところですね。

9日の衆院解散時点での各党の議席数ですが、自民党が258議席あります。連立を組む公明党が32です。自公を合わせた与党で290となりますので絶対安定多数をもう優に超えています。これが今回の選挙でどれぐらいどう変わってきそうですか。

鈴木哲夫さん:
自民党は情勢調査というのをやってるんですね。これかなり極秘にやっていて、あくまで僕の取材の範囲ですけれども、自民党の事務方の幹部がある場所でこういうことを言ったと。「今20いくつ接戦だ」と。

「20いくつ接戦」でこれを全部取ればなんとか自民党が単独で過半数(233)を取れるっていう表現をしたんですね。ということは、233から20引いてください。そしたら213。これぐらいがおそらく今自民党が確実に取れる数字だと。

だから単独過半数はかなり厳しいという結果が出てるんじゃないか。

さらに公明党も一生懸命、調査やっている。公明党も今回の選挙かなり厳しいんですね。関西でも厳しいとか、世代も変わっているから比例の数が減っているとか。公明党もいくつか、例えば5とか6とか7とか落とすんじゃないかっていう予想もある。

そうすると自民党が210かそこそこ、そこで公明党も落とすということになると自公合わせても過半数(233)にいかないんじゃないかという厳しい見方も今出てるんですね。

だから自民党はもう何が何でもとにかく勝たなきゃいけないと、非公認だとか裏金処理だとかワーッとやっている。 これは逆に言うとあわてているというか、もうそれしか手がないと追い込まれている。そんな背景もあるのかなと思います。

川崎キャスター:
自民党だけで210となれば、50~60議席分ぐらい一気になくなる可能性があるということですね。そうなると9日に石破さんも言ってましたけど、自公を合わせての勝敗ライン233を割る可能性があり得るってことですよね。

鈴木哲夫さん:
だから一生懸命、選挙対策いろんなことやってアピールして比例には女性をといろんなこと言ってますけども、この辺はやっぱり逆に追い込まれている裏返しと見ることもできる。

それから立憲民主党も情勢調査やりましたが、数字はまだ僕は手に入れていませんが、意外といい数字が出たなんていう話もあるんですね。だからもうこれからやっぱりの選挙戦も一気に突入ですけど、このあたりは重要なポイントだと思います。

川崎キャスター:
野党も候補者乱立なのでどこまで野党側の調整が進むかも気になりますけど、とにかくこの短期決戦の中で与野党で論戦を交わしてもらいたいと思います。

(2024年10月10日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)

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