9日に衆議院が解散し、事実上の選挙戦に入った。秋田県内は3つの小選挙区で計11人が立候補を予定している。解散を受け、前職は急ぎ足で秋田に戻るなど、11人は慌ただしく準備を進めている。

9日夕方、衆議院が解散した。解散に伴う選挙は10月15日公示、27日投開票の日程で実施されることが正式に決定した。

秋田県内3つの小選挙区には、これまでに計11人が立候補を表明している。

秋田1区には、前職2人と新人2人の計4人が立候補を予定している。

5選を目指す自民党の冨樫博之氏は、9日午後8時過ぎに秋田に戻った。

 自民党・冨樫博之氏:
「予定通りの解散で特別な思いはないが、改めて有権者の皆さんが審判を下すので、『もっと冨樫働け』ということであれば、それ以上に応えられるように頑張りたい」

選挙区の議席獲得を目指す立憲民主党の寺田学氏は、10日に大館能代空港から秋田入りした。

 立憲民主党・寺田学氏:
「国会の予算委員会でしっかり議論したかった。石破総理の考えていること、各閣僚の考え方を聞いた上で選挙戦に臨むことが、有権者に一番良いと思っていたので残念。始まった以上は選択肢の一人として頑張りたい」

日本維新の会の新人・松浦大悟氏は、秋田市の事務所で出馬準備を進めていた。

 日本維新の会・松浦大悟氏:
「歴史上、まれに見る早さの解散だと思った。今回の選挙で、たとえ石破総理は何を公約に掲げても、選挙の後にそれが実行されるかというのは不透明だと思っている。私たちは真面目に真っすぐに国民と向き合う政治、それを一生懸命訴えていきたい」

共産党の新人・鈴木知氏は、秋田市の党の事務所で解散の知らせを聞いた。

 共産党・鈴木知氏:
「石破さんが言っていた『議論を通して国民に』というところが何もなく、すぐ解散で、本当にがっかり感がある。党として、自民党が今まで実現できなかったことを『こうやって実現できる』という政策を訴えていきたい」

秋田2区には、前職と新人2人が出馬の予定。

立憲民主党の前職・緑川貴士氏は、解散を受け、急ぎ足で事務所がある大館市に戻った。

 立憲民主党・緑川貴士氏:
「まさに党利党略丸出し。国民の納得・共感は得られるはずもないと思う。私たちはやはり公正で誠実な政治、そして、今苦しんでいる国民を何よりも大事にする、地方を大事にするという政治を力強く訴えていきたいと思う」

初めての国政に挑む自民党の福原淳嗣氏は、決戦の時に向け準備を進めている。

 自民党・福原淳嗣氏:
「私は、今回の解散は“決着解散”だと思っている。自民党は本当に政治改革を加速度的なスピードで実現してくれるのか、信任を受けるかどうかの選挙だと捉えている」

共産党の新人・山内梅良氏は、自民党の総裁選後に出馬を表明した。

 共産党・山内梅良氏:
「今度の解散はやっぱり党利党略。言ってみれば『ぼろが出ないうちに解散したほうがいい』と戦後最短の解散となった。有権者に、自分がどういうことをしようとしているのか、なんで今立候補したのか、ということを受け止めてもらいたい」

秋田3区は、前職と新人2人、元職の4人による戦いとなる見通し。

7回目の当選を目指す自民党の御法川信英氏は、10日午前、空路で秋田入りした。

 自民党・御法川信英氏:
「石破総理は、やはり自分の政権について、国民に判断をしていただきたい。今回は政治の信頼ということが大きなテーマになると思うので、自民党をしっかり襟を正して、また再出発するということを訴えていかなくてはならない」

由利本荘市議を辞職して挑む立憲民主党の小川幾代氏は、SNSを通じて解散の一報を聞いた。

 立憲民主党・小川幾代氏:
「まさかこんなに早まるとは、と思っていたのが正直なところ。権力でつながっていない人たちにも、みんなにつながる政治に変えたいと思い、1人でも多くの人に訴えて戦っていきたい」

共産党の新人・藤田和久氏は、9日午後、大仙市の事務所で取材に応じた。

 共産党・藤田和久氏:
「『手のひら返しのうそつき解散』と言った人がいた。投資家とか富裕層の政治をやっている気がする。解散することは分かっていたので、自民党を追い込むために頑張る」

元衆院議員の村岡敏英氏は、今回、国民民主党の公認で出馬する。

 国民民主党・村岡敏英氏:
「今、政治が変わろうとしているので、政治改革を実行し、秋田の人口減・少子化に対して全力で取り組んで、経済の再生、農林水産業の再生、秋田が再起動できるようにしっかりと頑張りたい」

衆院選は10月15日公示、27日投開票となっている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。