【ビエンチャン時事】石破茂首相は10日午後(日本時間同)、訪問先のラオス・ビエンチャンで韓国の尹錫悦大統領と会談した。来年の国交正常化60周年に向け、人的交流や経済面、安全保障分野で連携強化に取り組むことを確認。岸田政権で再開した、首脳が相互に往来する「シャトル外交」の継続でも一致した。
両首脳は「来年、日韓関係を大いに飛躍させる年にする」として、両国間の議論を加速することで合意した。
核・ミサイル開発を続ける北朝鮮情勢についても意見を交わし、ロシアとの軍事協力も含めた北朝鮮の動向に「深刻な懸念」を共有。日韓、日米韓の協力推進を重ねて申し合わせた。
尹大統領は、拉致問題解決に向けた日本政府の方針に支持を伝達した。首相は会談で、アジア版NATO(北大西洋条約機構)構想には言及しなかった。
石破氏が首相就任後、尹大統領と対面で会談したのは初めて。両首脳は2日に電話で会談している。
会談を前に握手する石破茂首相(左)と韓国の尹錫悦大統領=10日午後、ラオス・ビエンチャン
会談する石破茂首相(左)と韓国の尹錫悦大統領(右手前から3人目)=10日午後、ラオス・ビエンチャン
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