9日、衆議院が解散し事実上の選挙戦に突入しました。
今週は注目選挙区をご紹介しています。
前回の前職・新人の一騎打ちから今回は4人が争う構図となった広島2区に注目します。
衆議院解散からわずか5時間後、慌ただしく地元に帰ってきたのは自民党・前職の平口洋(ひらぐち ひろし)氏(76)。
【広島2区 自民・前 平口洋氏】
「ゼロからやり直すつもりでやろうと思います。特に今回、逆風なものですから、やはり相当気を引き締めてやらないといけないと思っています」
6度目の当選を目指すベテランは地元に戻った時は、かかさず駅前で通勤通学の人にあいさつを続けてきた。
【広島2区 自民・前 平口洋氏】
Q:一番の争点は?
「政治資金の問題だと思いますね。先ず謝って、もう二度とこういうことがないようにしなくてはいけないと」
一貫して「政治とカネ」の問題にけじめをつけることを訴え続けている。
今回は小選挙区の区割りが変わって初めての選挙。
新しい広島2区は旧2区から江田島市の一部が外れたが、この影響をもっとも強く受けるのは江田島市出身の平口氏だ。
【広島2区 自民・前 平口洋氏】
「ちょっと(出身地の)江田島市の一部が(選挙区から)除かれたのは痛いんですけど、その他の地域で一生懸命頑張っていきたいと思ってます」
少子化対策や物価高を上回る賃金引上げ、国土強靭化に国際平和と課題は多岐にわたると訴える。
【広島2区 維新・新 金城政孝氏】
「今か今かと待っていましたので本当にいよいよ来たなという思いで、新人らしく挑んでいきたいと思っております」
去年の夏から立候補に向け活動を続けてきたのは日本維新の会・新人の金城政孝(かねしろ まさたか)氏(49)。
知名度アップに向け毎日、駅でのビラ配りや街頭で政策を訴えている。
【広島2区 維新・新 金城政孝氏】
「皆さん世間でおっしゃる「政治とカネ」の問題などもありますが、私は先ず日本の経済を立て直すというところが第一条件だと思っておりますので」
20年以上にわたるサラリーマン経験から国民の暮らしを改善し、失われた30年を取り戻すと意気込む。
【広島2区 維新・新 金城政孝氏】
「広島から変わる、日本を変える。先ずは広島県内を変えていく、そしてそれを国政に届ける」
【広島2区 共産・新 岡田博美氏】
「今の生活は皆さん苦しいと思うんです。暮らし優先の政治にしていくためには、やはり大元から変えていく」
日本共産党の新人、岡田博美(おかだ ひろみ)氏(66)は40年以上、看護師として働いた経験から、医療、介護といった暮らしを守る政治や核兵器廃絶などを訴える。
立憲民主党の代表が野田氏となり野党共闘が不調に終わったことで日本共産党はほとんどの選挙区から候補者を擁立。比例票の上積みを目指す。
【国民民主党・玉木雄一郎代表】
「2区4区を中心に擁立を図ってきましたけど、なかなか難しい状況ではあるんですが、最後まで擁立に努めたいと思います」
立憲民主党との調整の上、自民党を批判する有権者の受け皿として候補者擁立を目指していた国民民主党。
選挙日程が近づくも具体的な候補者が上がらなかったが、ついに11日。
【広島2区 国民・新 福田玄氏】
「私、福田玄は、第50回朱議員選挙において、広島第2区から立候補することを決意した」
立候補を表明したのは国民民主党の新人、福田玄(ふくだ げん)氏(42)
だ。
実は福田氏は立憲民主党の現職、宮口治子参議院議員の夫で静岡県選出の衆議院議員の政策担当秘書を務めていた。
今回、妻の所属する立憲民主党ではなく、国民民主党の公認候補として立候補することに福田氏は。
【広島2区 国民・新 福田玄氏】
「夫婦で所属政党が違うじゃないかというお声もいただくことがあるかと思いますが、やはり私の一番のアイデンティティは旧民主党の中で政権交代可能な体制をつくっていく。そしてそれを実現するために今回、広島2区では国民民主党の議席が必要だと思って決意を固めているところでございます。政権交代可能なかたちをつくるためには結集ひろしまという枠組み、これ広島は本当に努力をしています。その枠組みをしっかりと保った中で(政権交代に向けて)訴えていかなければいけない」
減税や社会保障費の負担を減らし手取りを増やすことを訴える。
前回の自民と立憲民主との一騎打ちから一転。
今回はベテラン前職に新人3人が挑む広島2区。
中山間地域から沿岸市街地まで様々な地域特性と課題を抱えるだけに、立候補予定者の訴えに有権者は注目する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。