衆議院選挙が15日、公示され、12日間の選挙戦がスタートしました。

■各党党首ら第一声は?

自民党 石破総裁(67)
「選挙が厳しいこと、私自身、身に染みて知っております」

 自民・公明の連立政権にとって厳しい選挙戦になるのか。

公明党 石井代表(66)
「今の野党に政権を担当する能力はないと」

 対する野党。目指すは自公の過半数割れ。

立憲民主党 野田代表(67)
「我々は裏金は許しちゃいけない。忘れちゃいけない」

 争点は政治とカネ、政治改革。

日本維新の会 馬場代表(59)
「政治家は選挙の時に言ったことをやりません。選挙が終わると忘れます。嘘つきです」

 物価高や賃上げなどの経済政策など、様々。

共産党 田村委員長(59)
「人間を大切にする経済に変えていきましょう」

国民民主党 玉木代表(55)
「今の停滞した日本の政治を変えていきたい」

 そんななか、思わぬ事態となった政党も…。

れいわ新選組 櫛渕共同代表(57)
「きのう深夜に山本太郎代表が緊急入院ということで」

社民党 福島党首(68)
「これは、やむとは思えないね…よし、じゃあやりますね。雨にも負けず、風にも負けず、頑張ります」

参政党 神谷代表(47)
「今回の選挙、自民党が勝ったらどうなると思います?石破チルドレンが生まれるだけですよ、皆さん」

■自民党が訴える“日本創生”

 福島県いわき市の小名浜港で選挙戦をスタートした自民党総裁の石破総理大臣。訴えたのは「日本創生」。新しい日本をつくること。

自民党 石破総裁
「政治とカネ…パーティーの収入の不記載、そういうことが二度とないように、深い反省のもとに、この選挙に臨みます。そして、この選挙を私は日本創生、そのための選挙だと位置付けました。もう一度、新しい日本をつくっていく。私たちは必ずもう一度、新しい日本をつくって参ります。私たち自民党は厳しい情勢のなか、なんとか皆様方のご支援をいただいて、公明党とともに過半数の議席を得たいと思っております」

 石破総理、選挙戦初日は東日本大震災の被災地・福島県と宮城県で訴えました。

■公明党が訴える“連立政権の実績”

 一方、連立政権のパートナー・公明党の石井代表が第一声に選んだのは首都・東京。25年の自公連立政権の実績をアピールします。

公明党 石井代表
「衆議院選挙は政権選択の選挙であります。国内外の課題にしっかりと答えを出すことができるのは、そして政策をすすめることができるのは、どの政党、どの連立なのかと、これが問われているわけであります。それができるのは豊富な実績と経験のある自公の連立政権しかないと申し上げたいと思います」

■立憲民主党が訴える“ターゲットは裏金議員”

 ターゲットは裏金議員。立憲民主党の野田代表が第一声の場所に選んだのは、東京・八王子です。

立憲民主党 野田代表
「裏、裏、裏の政治文化を粉砕するための象徴的な選挙区だと思って第一声の場所に致しました」

 いわゆる裏金議員が無所属で立候補する東京24区。立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、参政党など野党候補も乱立。激戦区の一つです。

立憲民主党 野田代表
「裏金隠し解散ですから、隠しちゃいけないんです。裏金は大きな争点であるということを国民の皆様にご理解をいただき、その怒りを皆さんと共有していただくためにも公示日の初日は裏金大物議員の選挙区を回ろうと思ったんです。裏、裏、裏の自民党の政治文化を八王子から壊していこうじゃありませんか、皆さん」

■日本維新の会が訴える“身を切る改革”

 東京・高田馬場に姿を見せた日本維新の会の馬場代表。政治改革も行財政改革も身を切る改革からと訴えました。

日本維新の会 馬場代表
「やっぱり自分を律して身を切る改革をやって、政治とお金の問題、これ、もっとクリーンに、もっと見える化をしていかなければならないと思っています。今、政府、自民党がやっている、どんどんどんどん国民の皆様方に負担を押し付けてくる、そういう政治をお選びになるか、それとも維新の会がやってきた、この身を切る改革からまず改革を徹底的にやりましょう、そういう政治の方向性をご選択いただくか、これがね、私は今回の大きな選挙の争点だと思います」

■共産党が訴える“裏金の大掃除”

 池袋で第一声を上げた共産党の田村委員長。自民党派閥の裏金事件について真相を解明すると誓いました。

共産党 田村委員長
「裏金の大掃除。裏金を暴いたのは、しんぶん赤旗(共産党の機関紙)です。派閥ぐるみの組織的犯罪だと。皆さん再調査もしない。そしてこの総選挙を裏金議員のみそぎに利用しようとしている。こんなことを許すわけにはいきません。日本共産党の躍進で裏金事件の幕引きを許さない。徹底的な真相解明をさせる」

■国民民主党が訴える“手取りを増やす”

 兵庫県神戸市で第一声を上げた国民民主党の玉木代表。裏金問題の決着とともに訴えたのが、あなたの手取りを増やす政策です。

国民民主党 玉木代表
「あなたの手取りを増やす。今回の争点は明確です。自分の懐を豊かにしようとする政治家を選ぶのか、それとも手取りが増える経済政策で、減税で、社会保険料の軽減で、ガソリン、電気代の値下げで国民の皆さんの懐を豊かにする政治家を選ぶのか、これが最大の争点です、皆さん。私たちの、あなたたちの感覚からかけ離れた政治を変えていこうではありませんか、皆さん」

■れいわ新選組が訴える“国民を救え”

 れいわ新選組には想定外のアクシデントが発生。山本代表が緊急入院したため、櫛渕万里共同代表が第一声を務めました。

れいわ新選組 櫛渕共同代表
「今すぐに国民を救え。今回の衆議院選挙は経済音痴から日本を取り戻す、その戦いです。失われた30年を取り戻す徹底的な経済政策が必要だからです。少なくとも消費税の減税、そして季節ごとの現金給付、また、社会保険料の引き下げ、この3つをしっかりと求め、国民生活を救っていく先頭に立たせていただきます」

■社民党が訴える“自民党政治終わらせる”

 沖縄県浦添市、朝はザーザー降りの雨。そんな沖縄の地で自民党政治を終わらせようと訴えました。

社民党 福島党首
「この衆議院選挙は自民党政治を終わらせる歴史的な選挙です。あなたと新しい政治を始めたい。社民党はそれをやっていきます。がんこに平和、暮らしが一番、税金は暮らしに、社民党はそれを訴えていきます。国民を顧みない、国民の生活を考えない、小さな声を聞かない、生活者の声を聞かない、皆さん、そんな政治を変えていこうではありませんか」

■参政党が訴える“日本が生き残る”

 参政党の神谷代表。今回の選挙、政治とカネはどうでもいい話だと一蹴。もっと大切な争点があると声を張り上げました。

参政党 神谷代表
「参政党が考える今回の選挙の争点は、激動の国際情勢のなかで日本がこれからどう生き残っていくかです。軍拡が進む中国、きのうも台湾を囲んで軍事演習やってましたね。非常にきな臭い。中国をどうネゴシエーションしていくか、そういったことを各党、出し合って、それを議論しないといけないのに、それを議論しないといけないのに裏金がどうこうとか、アホかと思いますよ。それで日本を守る?守れるわけねぇだろ、そんなんで」

 衆議院選挙は27日に投開票を迎えます。

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