いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、玄海町議会は26日、「文献調査」の受け入れを正式に決定しました。今後、脇山町長が連休明けにも受け入れの是非を最終判断します。
【玄海町議会 岩下孝嗣議員】
「これまでも、のべ3500人以上の町民が原子力関連施設の視察・研修に行っている。住民は、原子力発電に対する知識が十分得られているのではないか」
【玄海町議会 前川和民議員】
「(審議開始から)わずか10日間。この議会はまったく民意が反映されていない。これが反対の最大の理由です」
核のごみの最終処分場の選定をめぐり、玄海町議会には町の3つの団体から「文献調査」の受け入れを求める請願が出されています。
議会は、25日の委員会でこの請願を賛成多数で採択していました。
26日の本会議では賛成・反対の立場から討論があり、採決の結果、再び賛成多数で請願が採択されました。
議会としての正式な決定となり、原発の立地自治体で文献調査の請願が採択されるのは全国で初めてです。
【玄海町脇山町長】
「これが民意を反映しているので重く受け止めている。最終処分場の問題を全国的な課題として皆さんが考える一助になればありがたい」
一方、山口知事は…。
【山口知事】
「玄海町そして玄海町議会での文献調査に関します議論につきましては見守っていきたいと考えております。私としての最終処分場に関する考え方につきましてはこれまで申し上げてきた通りであって変わっておりません」
今後は、脇山町長が最終判断することになり、大型連休後に受け入れの是非を発表する見通しです。
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