国賓待遇でアメリカを訪問中の岸田総理大臣は11日、アメリカ議会の上下両院合同会議で演説しました。演説では「核兵器のない世界」に触れたものの核軍縮への協力を呼びかけることはありませんでした。
【岸田首相】
「広島出身の私は自身の政治キャリアを『核兵器のない世界』の実現という目標に捧げてきました」
アメリカ議会で岸田総理はこのように切り出したうえで「NPT体制の再活性化と国際的機運の向上に長年取り組んできた」と述べました。
その上で「東アジアでは核兵器拡散の差し迫った危険が存在する」として核開発を続ける北朝鮮やウクライナに侵攻して核による威嚇を継続するロシアを批判しました。
しかし、核超大国のアメリカの議員を前に、具体的な核軍縮への協力を呼びかけることはありませんでした。
日本の総理大臣によるアメリカ議会での演説は5人目でこのうち上下両院合同会議での演説は2015年の安倍元首相に続いて2人目です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。