石破茂首相は東京・九段北の靖国神社の秋季例大祭(17~19日)に合わせた参拝を見送る。政府関係者が17日明らかにした。首相は祭具の真榊(まさかき)を奉納し、中韓両国が反発した。例大祭期間中に石破内閣の閣僚が参拝するかが焦点だ。

首相は「内閣総理大臣 石破茂」と記した木札を添えて真榊を納めた。岸田文雄前首相も在任中の春と秋の例大祭に真榊を奉納していた。

青木一彦官房副長官は17日の記者会見で、首相の対応について「政府として見解を申し上げる事柄ではない。秋季例大祭に際し、首相が靖国神社に参拝するか否かは首相が適切に判断する」と述べるにとどめた。

衆院選期間中のため、17日に靖国神社に参拝した自民党関係者は高市早苗前経済安全保障担当相らわずかだった。超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は選挙後の集団参拝を調整する。

尾辻秀久参院議長、福岡資麿厚生労働相も真榊を納めた。

靖国神社の秋季例大祭に合わせて石破茂首相が奉納した真榊=17日午前、東京都千代田区

秋季例大祭に合わせて靖国神社を訪れた自民党の高市早苗氏=17日午前、東京都千代田区

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