イタリアのクロセット国防相(右)と握手する中谷防衛相=18日、イタリア・ナポリ(防衛省提供・共同)

【ナポリ=共同】日本政府は18日、自衛隊とイタリア軍が物資などを融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」に両国政府が実質合意したと発表した。中谷元・防衛相は18日(日本時間19日)、イタリア・ナポリで同国のクロセット国防相と会談し、合意を歓迎した。

協定は、軍備拡大を続ける中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、安全保障や防衛分野での協力を深化させる狙いがある。両国首脳は6月の会談で交渉開始に合意していた。今後、署名に向けた調整を進める。

中谷氏はクロセット氏との会談で、一方的な現状変更の試みに連携を強化して対応していく方針で一致。両氏は、次期戦闘機を共同開発する英国を含めた3カ国防衛相会談を19日(日本時間20日)に開く見通しだ。

  • 【関連記事】安保政策議論へ欧州の状況聴取 防衛相がNATO初出席

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。