衆議院選挙で各党は何を主張し、どのような戦略で選挙戦に臨んでいるのかシリーズでお伝えします。19日は日本維新の会です。

 「維新といえば関西」といったイメージを覆し全国に支持を広げるため、馬場代表は連日、東京の選挙区を精力的に回っています。

日本維新の会 馬場代表
「我々がやってきたことを、この東京でもやらしていただきたい。そして全国にそういった考え方、そういう活動を広げていきたいというのが私たち日本維新の会の考え方です」

 大阪で実現した、義務教育だけでなく幼児・高等教育も含めた「完全無償化」を全国でも訴えています。

 また、世代間の格差を打破するため、高齢者の医療費の窓口負担を原則3割にすることで現役世代の社会保険料の負担を軽減します。

 維新の目標は関西以外の小選挙区での議席獲得です。

 お膝元の大阪では、新人を除いたすべての選挙区で“比例復活”を認めず、地元陣営の引き締めを狙います。

 ある幹部は「退路を断ってぶつかるしかない。今回は、党が生きるか死ぬかの瀬戸際だ」と話します。

 その危機感の背景にあるのは、維新が推進する大阪・関西万博の会場建設費がおよそ2倍に増えていることや、推薦した前兵庫県知事のパワハラ問題の影響で批判が高まっていることなどです。

 逆風の中での選挙戦を維新は戦います。

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