衆院選秋田2区には、前職と新人2人の3人が立候補している。各候補者の選挙戦を追った。

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 自民・新 福原淳嗣氏(56):
「かねてより自民党は、政治は国民のものと掲げておりました。ならばいま一度、自民党は原点に立ち返らなければなりません」

前の秋田・大館市長の福原淳嗣氏。自民党の公認を得て、初めて国政に挑んでいる。

福原氏は今回の選挙戦を前に、15市町村に後援会組織を立ち上げた。組織の支援を受け、市町村長や県議とともに選挙カーを走らせるほか、公示後初めての日曜日・20日には「20年来の友人」という自民党幹事長代行の福田達夫氏が応援に駆け付けた。

自民党の派閥の裏金事件を受け、福原氏は「自身に向けられる有権者からの目が厳しくなった」と話す一方で、「いまこそ政治改革のとき」と力強く訴える。

そんな福原氏を突き動かすのは「仲間」の存在だ。気心知れた仲間との時間。そして、有権者からの声を励みに選挙戦を展開している。

 福原淳嗣氏:
「市長辞めてまで頑張れよという声もいくつかいただいて、涙が出るくらいうれしかった。ぎりぎりまで頑張りますので、どうか最後まで厳しい選挙です。皆さま方のご支持賜りますよう、ご声援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」

福原氏は、組織の力強い支援を受けながら、さらなる票の上積みを狙う。

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 立憲・前 緑川貴士氏(39):
「政権交代でしか日本の政治を新しくすることはできません。膿(うみ)を出し切るための徹底した真相解明は必要ですし、その上で、これ以上政治の腐敗が起きないような再発防止策をしっかりと打ってまいります」

立憲民主党の前職・緑川貴士氏。前回選挙では、自民党のベテラン議員との一騎打ちを制し、初めて選挙区の議席を獲得した。

選挙戦で緑川氏は、学生時代から取り組んできた陸上競技の経験を生かし、自らの足で地域を駆け回っている。走って走って走って有権者のもとに駆け付け、一人一人と対話する時間を持つことを心がけている。鍛え上げた脚力と体力に自信をのぞかせる緑川氏だが、公示後は日々の気温の変化に悩まされているようだ。

 緑川貴士氏:
「夏じゃないですけど、結構喉が渇く暑さ。3枚着ているんですよ。すみません、汗だくで。ちょっと後悔しています」

このほか、緑川氏が欠かさないことの一つが街頭に立つこと。選挙戦でも朝晩のルーティンとなっている。緑川氏は「選挙戦が進むにつれ、有権者の期待の高まりを感じている」と話しながらも、自身を「挑戦者」と位置付ける。

 緑川貴士氏:
「相手は新人とはいえ、あくまでもそこは与党側にいらっしゃるので、地域をより良くできるのはどちらか。そこもしっかり勝負をしていくという意味では、常に挑戦者であると思っています。残りの期間は特に大事に、1日1日を大切に過ごしながら、残りの期間、駆け抜けていきたいと思っています」

緑川氏は、きめ細かく選挙区を回り、無党派層の取り込みを狙う。

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 共産・新 山内梅良氏(76):
「皆さん、今度のこの選挙でどの党が伸びれば裏金を無くし、そしてきれいな選挙が、きれいな政治ができるかどうか。私は皆さんに、ぜひ日本共産党をご理解いただきたいと思うのです」

2回目の国政選挙挑戦となる共産党の新人・山内梅良氏。山内氏は、秋田市雄和出身。今回の選挙区にゆかりはないものの、街頭から力強い訴えを続けている。特に多くの時間を費やしているのが、物価高対策や暮らしの向上についてだ。

 山内梅良氏:
「私たち日本共産党は、東京も秋田も全国一律に同じ賃上げ、これを政府の責任でやろうかと話しています」

短期決戦となっている選挙戦。山内氏は「有権者の声が力になっている」と話す。

 山内梅良氏:
「やっぱり政治をきれいにできるのも日本共産党。大企業から1円ももらっていないし、政党助成金も受けていない。本当に皆さんの心に寄り添って、皆さんとともに新しい政治をつくる。これをやりたいと思います」

山内氏は、支持拡大を目指し訴え続ける。

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