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衆議院選挙の投開票が4日後に迫っています。与野党一騎打ちとなっている日本有数の米どころ新潟5区。大越キャスターが取材しました。

■ともに“不祥事”抱え…逆風の選挙戦

自民党・高鳥修一候補(64)と立憲民主党・梅谷守候補(50)の両候補ともに、異例の“お詫びと反省”で選挙戦をスタートさせました。

高鳥氏は、所属していた安倍派からのキックバック544万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚しています。

梅谷氏は、今年2月、選挙区内で、有権者に日本酒を配っていたことが発覚。公選法違反の疑いで刑事告発され、党から1カ月の党員資格停止処分を受けました。不祥事を抱えたなかでの戦い。支持者からは叱咤激励が飛びます。

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■“一騎打ち”に幹部が次々と

■“一騎打ち”に幹部が次々と

そこへ、党の野田代表が駆け付けます。

立憲民主党・野田佳彦代表(16日)                        「(Q.接戦ですか)もう大接戦だと思います。何とか取りに行きたい。街宣車にも乗ったりする。街中の空気を感じたい」

“裏金問題”で攻勢を強めます。

立憲民主党・野田佳彦代表                                     「ご当地のライバルは、裏金を作った人ですよね。500万以上でしたよね。有権者がペナルティーを与えるしかないと思う」

政権交代を掲げる立憲民主党にとっては、数少ない与野党一騎打ちの選挙区を制することが至上命題でもあります。

その後も、幹部が続々と現地入り。党を挙げての選挙戦を展開します。

立憲民主党・岡田克也常任顧問(20日)                         「ごまかして、ごまかして、挙げ句の果てには、この選挙で、選挙に勝ったら、もう全部、過去の話にしてしまおうと。そういう政党に、わが国の日本の政権を担っていく資格があるんでしょうか」

梅谷氏は、雪国の負担軽減や、物価高対策に力を入れると訴えます。

立憲民主党・梅谷守候補(20日)                           「私は、雪国振興法、または雪国税制。こういったものを手がけて、国会にぜひ提案をしていきたい。そして、皆さんの暮らしの負担を軽減させていただきたい」

支持者に聞きました。

支持者(16日)                                   「(Q.梅谷さんも公選法に触れる可能性が)日本酒を配ったのは、どうしちゃったのかなと。相手候補のことを考えたら『今度、気をつけて』と。(Q.裏金問題の方が)大きいと思う」 立憲民主党・梅谷守候補(16日)                         「(Q.候補者それぞれ問題を抱えている)もうとにかく、とことんやるのみ。自分との戦いなので」

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■人気を頼みに「高市政権を」

■人気を頼みに「高市政権を」

前回、比例復活した高鳥氏。今回は重複立候補が認められず、小選挙区での一本勝負。裏金問題で逆風が吹くなかでの背水の陣です。

自民党・高鳥修一候補(20日)                           「風は冷たいけれども、皆さんの気持ちがとても温かい」

応援に駆け付けるのは、高市前経済安全保障担当大臣。党幹部クラスの異例の厳戒態勢のもと、物々しい会場入りです。

総裁選で石破氏に敗れるも、党員票ではトップを獲得。あえて無役の立場を選びましたが、応援演説の依頼が殺到しています。

自民党・高市早苗前経済安保担当大臣(16日)                     「高鳥修一さんと一緒に暴れさせてください。私は、もう党で役職もない“平”でございますので、平場で好きなことを言い散らかせます」 自民党・高鳥修一候補(16日)                            「私は高市早苗さんを総理大臣にしたい。この選挙が終わったら、私は国会に戻していただいて、今度は私が高市さんを応援する番。そして、高市政権を作って、地方に元気を、活力を吹き込んでいきたい」

高鳥氏は、国土強靭化や経済の好循環に向けた積極財政を掲げています。

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■「田中王国」新区割りに“戸惑い”

■「田中王国」新区割りに“戸惑い”

ともに不祥事を抱えた与野党一騎打ち。さらなる逆風を吹かせるのが“選挙区割りの変更”です。

旧6区に3市町が追加され、東京都全体の約2倍の広さのなかで、1議席を争うことになりました。 大越キャスター                                    「ここ魚沼地域は、2人の候補者にとっては、勝敗を決する場所と言っていいと思います。なぜなら、新たに選挙区に加わったこの地域、2人の知名度、十分ではないんです。この地域、田中角栄元総理大臣が強固な地盤を築いた場所です。上越新幹線をはじめとして、インフラは整いましたけれども、その先、どう発展させていくのか。長い課題となってきた地域です」

“鉄の結束”を誇った“田中王国”も今や昔。地元に広がっているのは、困惑でした。

市民                                          「2人、出ているのはわかるけれども、全然、知らない人、この辺ではね。誰に入れたらいいんだろうというのはある」 市民                                        「昔の選挙と違って、あまり関心ない。(昔の方が)一生懸命だったね、みんな」

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■西へ東へ 浸透度が勝負のカギ

■西へ東へ 浸透度が勝負のカギ

新たに加わった票田をどちらが刈り取るのか。両陣営が、西へ、東へ、奔走します。梅谷氏は、沿道に有権者を見つけるや、車から飛び降りるスタイルです。 立憲民主党・梅谷守候補(19日)                           「2期目を期す戦いだが、この堀之内では全くの新人。ぜひ皆さん、顔と名前を覚えてください」 高鳥氏は、自民党の県議や市議らが動員をかけ、街頭演説。知名度の低さを組織力でカバーする戦略です。 自民党・高鳥修一候補(21日)                             「私の議席というのは、私一人の議席ではない。政府と直結をする大切な議席を守らせていただきたい」 この記事の写真を見る
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