兵庫県の斎藤元彦前知事らが内部告発された問題で、告発内容の真偽や経緯を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)が24日に開かれ、昨年11月にあったプロ野球優勝パレードでの寄付金集めに関する疑惑などについて県職員らへの証人尋問が行われた。

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 優勝パレードは県や大阪府などが実施した。告発文書は、寄付の伸び悩みを背景に、県が協賛金を集めるために片山安孝副知事(当時)が司令塔となり、県内の信用金庫などへ支出する補助金を増額し、協賛金としてキックバックさせた、と指摘している。

 この日の百条委は、斎藤氏の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)への影響を考慮し、秘密会で開かれた。県関係者によると、県側から協賛を依頼されたうちの一つの信用金庫の理事長が出頭。訪問してきた片山氏から協賛金を依頼されたことを認めた上で、協賛することへの見返りの提示はなかったと証言したという。

 百条委は25日にも開かれる。関係者によると、片山氏らが証人として出頭する予定という。片山氏や幹部職員らについては知事選終了後に尋問の映像や議事録が公開される。

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