2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)の石毛博行事務総長は26日、準備の遅れが指摘される万博について「もちろん開幕に間に合わせる」と述べ、スケジュール通り令和7年4月13日に開幕させることに自信をみせた。大阪市で開かれた関西プレスクラブの講演会で語った。
万博は、海外パビリオンなどの準備の遅れが顕著になっているが、石毛氏は「開幕を無事に迎えらえるようあらゆる準備を進めている。もちろんわれわれは(開幕に)間に合わせる」と強調。「万博は国家事業であり、開催は国と国との約束だ」とも語った。
さらに、誘致段階の1250億円から2度の増額で当初想定額の約1・9倍の最大2350億円となった会場建設費と、同約1・4倍の1160億円に膨らんだ運営費についても言及。「その範囲内でしっかりと運営していくのが任務。与えられた条件で取り組む」とした。
世界が分断・対立の危機にある中で命をテーマとした万博の開催には大きな意義があると訴え、「難しい時代に万博を行うことを世界は評価している。やり遂げることで、大阪・関西の名前を世界に印象付けることができる」と力を込めた。(井上浩平)
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