衆院選の投開票まで残り2日、選挙戦も最終盤です。今回の選挙では石破首相の言動の変化が大きな争点の一つとなりましたが、実は3年前の前回選挙でも同じ論戦が交わされていたのです。

■“首相の言動”を批判する野党

大物議員も続々新潟県を訪れ、対決姿勢を強める与野党。多くの野党が口をそろえるのが…

【共産党 田村智子 委員長】
「首相の言葉の何を信じていいんですかと」

【日本維新の会 吉村洋文 共同代表】
「石破さんって、もっと信念貫いてくれる人なのかなと思っていた。首相になった瞬間、言うことがコロコロ変わるじゃないですか」

自民党総裁選での発言から、解散の日程などを含め変化した石破首相の言動に対する批判です。実はこれ、3年前にも同じことが…

【岸田 前首相】
「きょう、ここにまたノートを持ってまいりました。日本のあすを切り開くために、皆さんの声を丁寧に聞く。皆さんとともに協力しながら、新しい時代を開く。その約束の証として、このノートを握りしめて政治を進めていきたい」

菅元首相の辞任で就任した岸田前首相。武器とする“聞く力”が身内に働いているのでは?と批判されたのです。

【立憲民主党 福山哲郎 参院議員】
「首相になった途端、アベノミクスの転換も、分配も、金融所得課税強化も、コロナの危機管理庁の設置も全部なくなりました。総裁選挙のときの岸田首相と今の岸田首相は全くの別人」

【立憲民主党 野田佳彦 元首相】
「後ろにちょっと影がちらついているので、総裁選で言ったことが変わっちゃったのは何でだろうと聞きたいぐらい」

■“野党共闘”を批判する自民党

この野党の追及に対し、自民党が訴えていたのは野党共闘への批判です。

【自民党 麻生太郎 最高顧問】
「今回、立憲…何とか党はよく名前が変わってわからなくなったけど、今度組んだんだろう?共産党と。でしょ?だから立憲共産党になったわけだな」

今回は、全国的には立憲民主党と共産党の協議は不調に終わりましたが、県内では共産党が立憲民主党に配慮し、1区をのぞき候補者を擁立していません。

ここで再び持ち上がるのが、3年前と同じフレーズです。

【自民党 麻生太郎 最高顧問】
「給料の値上げ交渉をやっているのは自由民主党。じゃあ聞こう、野党連立政権、立憲共産党、色々ありますよ。そういったものが経済対策で何をすると言っているんです?」

同じ主張が繰り返される与野党による選挙戦。前回は自民党が単独過半数を獲得しましたが、果たして今回は…運命の投開票は10月27日です。

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