27日に投開票が行われる衆議院議員選挙の選挙戦は残り1日。秋田県内3つの小選挙区に立候補している11人は懸命の訴えを続けている。各選挙区の終盤の情勢と勝敗のポイントを探る。
FNNは24日、電話とオンラインによる調査を実施した。秋田テレビは調査とこれまでの取材をもとに終盤情勢を探った。
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秋田1区は、立憲民主党の寺田学氏と自民党の冨樫博之氏が横一線で激しく競り合っている。日本維新の会の松浦大悟氏と共産党の鈴木知氏は支持の広がりが限定的だ。
立憲民主党の寺田氏は、徒歩での遊説に力を入れ、党の支持層の約6割を固めた。無党派層を取り込み、さらなる票の上積みを狙う。
立憲・前 寺田学氏(48):
「残すところ数日だが、自分の体力の続く限り、自分の思いというものをしっかり伝えていきたい」
26日は秋田市の選挙事務所前で支援者とともに12日間の選挙戦を終える。
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維新の松浦氏は「街頭に立つこと」に重点を置いた。2年間ほぼ欠かさなかったという街頭活動で、最後まで支持拡大を図る。
維新・新 松浦大悟氏(55):
「この2年間、雪の日も猛暑の日もつじ立ちを行ってきたが、その思いが皆さんに伝われば良いと思う」
選挙戦最終日の26日はJR秋田駅西口で最後の訴えを行う。
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自民党の冨樫氏は、党の支持層の約6割を固めた。最終盤は生まれ育った太平地区や、事務所を構える仁井田地区を中心に選挙カーを走らせ、さらなる支持拡大を目指す。
自民・前 冨樫博之氏(69):
「命をかけて議席を死守するよう、全身全霊で頑張る。もうこれだけ」
26日は秋田市のエリアなかいちで選挙戦を締めくくる。
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共産党の鈴木氏は、一貫して街頭からの訴えに力を入れてきた。演説を重ねることで、いまの政治に不満を持つ人の取り込みを狙う。
共産・新 鈴木知氏(47):
「もう喉がかれるまで最後まで街頭から政策を訴えて頑張りたい」
26日はJR秋田駅前で選挙戦を終える予定。
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秋田2区は、自民党の福原淳嗣氏、立憲民主党の緑川貴士氏、共産党の山内梅良氏が論戦を展開している。
自民党の福原氏は、市町村長や県議などの手厚い支援を受けて遊説を続けている。
自民・新 福原淳嗣氏(56):
「最後の最後まで、私はチャレンジャーだという意欲を失わないことが一番大切だなと思っている。何回も心折れそうになるが、このように多くの仲間が支えてくれているので、最後まで気持ちを心折れることなく走り切ろうと思う」
最終日の26日は地元・大館市のいとく大館ショッピングセンター前で最後の訴えを行う。
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立憲民主党の緑川氏は、足を使って地域を駆け回り、対話しながら支持拡大を図っている。
立憲・前 緑川貴士氏(39):
「『心は決めています』というふうに言ってもらったり、『もう入れました』と言ってくれる方がいたり、本当に期待の大きさを肌で感じさせてもらっている。話ができる機会、ご縁を大事に、これから走り抜けていきたいなと思っている」
26日は大館市の選挙事務所前で選挙戦を締めくくる。
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共産党の山内氏は、1日に10回ほどの演説など最後まで街頭からの訴えで支持拡大を狙う。
共産・新 山内梅良氏(76):
「政策を十分一つ一つ訴えていくと、最後までそれを届け切れば光明が見えてくるんじゃないかと思っている。年はいっているって言われるけど、僕自身はまだ元気なつもりなので、最後まで突っ走るということ」
26日は大館市の有浦児童公園で最後の訴えを行う。
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秋田3区は、国民民主党の村岡敏英氏がやや先行し、自民党の御法川信英氏が激しく追っている。立憲民主党の小川幾代氏は懸命に追い上げを図っている。共産党の藤田和久氏は支持の広がりが限定的だ。
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共産党の藤田氏は、終盤は地元・大仙市を中心に選挙カーを走らせている。街頭からの訴えで最後まで支持拡大を図る。
共産・新 藤田和久氏(75):
「街宣を聞いてくれた方は『その通りです』と言ってくれる。『頑張ってください』その声援に応えて、最後まで頑張りたいと思う」
26日は大仙市の選挙事務所前で最後の訴えを行う。
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立憲民主党の小川氏は、終盤は地元・由利本荘市のほか、大票田・横手市で選挙カーを走らせている。女性や若い世代を中心に支持を訴える。
立憲・新 小川幾代氏(39):
「『若い人じゃなきゃダメなのよ』『女性の声届けてよ』という声がどんどん大きくなっているので、そういった声をしっかりと受け止めていきたいなと思っている」
26日は由利本荘市の選挙事務所近くで選挙戦を締めくくる。
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国民民主党の村岡氏は、党の支持層の半数を固めたほか、いまの政権に不満を持つ人から支持を得ている。終盤は横手市を中心に訴えを続ける。
国民・元 村岡敏英氏(64):
「デッドヒートであることは確かだと思うので、最後まで政策を訴えて、秋田を変える、秋田は必ず変われることを訴え続けたい」
26日は地元・由利本荘市の羽後信用金庫本店前交差点で最後の訴えを行う。
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自民党の御法川氏は、党の支持層の6割以上を固めた。県議などの支援を受けながら、さまざまな声に耳を傾け、最後まで票の上積みを図る。
自民・前 御法川信英氏(60):
「政権担当能力という話で、自公連立は大事だという話をしながらも、細かい政策について、時間があれば丁寧に話をしようと思ってる」
26日は大仙市の選挙事務所前で最後の訴えを行う。
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なお、約2割の有権者が投票先を「決めていない」もしくは「分からない」としていて、情勢は変化する可能性がある。
衆院選は27日投開票。期日前投票は26日まで受け付けられる。
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