兵庫県の前知事の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)をめぐり、県議会最大会派の自民党は27日、議員団総会を開き、独自候補の擁立を断念し、自主投票とする方針を決めた。今月上旬、県議団は擁立断念を決めたが、党県連(会長・末松信介参院議員)所属の国会議員からの意見を踏まえ、わずか1日で翻意し候補者探しを続けていた。

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 27日午後、県議団の北野実幹事長が明らかにした。北野幹事長によると、県議団を含めた党県連全体で候補者を探してきたが、最終的に見つからなかったという。その結果、県議団として知事選には自主投票で臨むことを確認したという。

 北野幹事長は、自主投票に条件はつかないとした上で「不信任決議を可決した前知事を支援しないことは暗黙の了解だ」と語った。

 知事選には、これまでに前職の斎藤元彦氏(46)、共産党が推薦する医師の大沢芳清氏(61)、元経済産業省官僚の中村稔氏(62)、日本維新の会を離党した参院議員の清水貴之氏(50)、同県加西市元市長の中川暢三氏(68)、同県尼崎市前市長の稲村和美氏(51)、レコード会社社長の福本繁幸氏(58)、政治団体「NHKから国民を守る党(N国)」の党首の立花孝志氏(57)が会見を開き、いずれも無所属で立候補すると表明している。(添田樹紀、石田貴子、島脇健史)

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