東京11区で落選が決まり、引き揚げる下村博文氏=27日夜、東京都板橋区

 27日投開票の衆院選で、自民党派閥裏金事件に関係した前議員ら46人は世論の逆風を受け、厳しい戦いを強いられた。比例代表との重複立候補が認められなかったため、小選挙区で敗北すれば落選が決まる。非公認で無所属出馬となった下村博文氏(東京11区)と高木毅氏(福井2区)、公認で戦った丸川珠代氏(東京7区)らが相次いで落選確実となった。  非公認となった10人には、高木氏と共に旧安倍派の有力者「5人組」と呼ばれた萩生田光一氏(東京24区)、西村康稔氏(兵庫9区)が含まれる。この他、上杉謙太郎氏(福島3区)、中根一幸氏(埼玉6区)、三ツ林裕巳氏(埼玉13区)、小田原潔氏(東京21区)、細田健一氏(新潟2区)、旧二階派の平沢勝栄氏(東京17区)も非公認だった。  このうち、上杉、中根、細田氏が落選確実。西村氏は当選確実となった。  衆院解散前に離党し、無所属で出馬したのは世耕弘成氏(和歌山2区)と宮沢博行氏(静岡3区)の2人。  女性問題を報じられて離党、議員辞職後に出馬した宮沢氏は落選確実となった。


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