衆院選は27日に投開票され、14選を目指した神奈川20区の自民前職甘利明さん(75)は、党の比例代表「73歳定年制」で重複立候補がない背水の陣だったが、落選が確実になった。相模原市内の事務所で「関係者が懸命にやってくれた選挙にもかかわらず、(当選に)届かなかったことは全て私の責任で、不徳の致すところ」と唇をかんだ。

敗戦の弁を述べる甘利明さん(左)=27日夜、相模原市内で(曽田晋太郎撮影)

 旧13区で立った3年前の前回選も小選挙区で敗れ、比例復活はしたものの、党幹事長を退いた。今回は中選挙区時代に地盤とした相模原市を含む新設区に国替えした。  ベテランらしからぬどぶ板選挙を展開したが、2016年に閣僚辞任へ追い込まれた金銭授受問題を巡る負のイメージを引きずり、「政治とカネ」問題の逆風にさらされた。今後の進退については「冷静に関係者としっかり相談して判断したい」と述べるにとどめた。(曽田晋太郎) 

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