第50回衆院選は27日投開票され、沖縄選挙区では玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力が2勝2敗となった。6月の県議選では県政与党が過半割れする大敗を喫しており、踏みとどまった形。ただ、玉城知事の地盤である3区は連敗を喫し、2年後の知事選に向けた態勢の立て直しは急務だ。

 3区は米軍普天間飛行場の移設先となる名護市が選挙区に含まれ、2018年、22年の同市長選は自民、公明両党が推す候補が勝利。辺野古を巡る裁判でも県側の敗訴が続く中、3区での敗北は移設反対を掲げる玉城知事にとって痛手となる。

 一方、国政選挙を左右する大票田・那覇市を抱える1区では、オール沖縄が支援する候補が4連勝を果たした。来年の参院選に弾みをつけた形だが、オール沖縄の退潮傾向は顕著で、楽観視できない状況にある。

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